ビルボードと言ってもビルボードジャパンじゃなく、アメリカのビルボードの話です。音楽業界の中心は紛れもなくアメリカですからそこでの活躍が非常に大事なのは当然の話です。私はネット中心になってからは新聞を取るのを止めました。代わりに日中韓のネット記事を読むようになりましたが、明らかに日本のネット記事は退屈で、韓国の記事の方が参考になると感じたので、最近は韓国の記事だけ読むようにしています。韓国という国はどちらかというと嫌いな国なのですが、ただ嫌っているだけでは駄目だと思います。歴史的にも非常に関係性の高い隣国ですから、無視できる国ではありません。
私は政治のブログも書いていた時期があり、その時に相当勉強して隣国関係の記事も沢山書きました。勉強すればするほど韓国という国は理解しがたい国だと思いました。私は学生時代に友人と韓国のユースホステル拠点に2週間ほど遊びに行ったことがあります。友人はソウル大学に遊びに行ったときに知り合った女学生にあちこち案内してもらっていました。私は公園で知り合ったTV局の男性と知り合い、案内してもらっていました。ユースホステルには5か国程度の若者がいて、板門店ツアーとかは日本人同士で行き、殺されても文句を言わないという英文の誓約書にサインさせられました。
その後、就職して韓国のことも遠ざかっていたのですが、韓国のネット記事を10年以上眺めていると、韓国という国の異常さに気付きました。つまり、韓国という国は国であって国でないという事実です。分かり易く言うと南朝鮮人・北朝鮮人・中国人・日本人等、様々な人種の集合体ということです。それは単なる人種という意味ではなく、親中・親北・親日と反中・反日がいて、反北はあまりいないという異常性です。我々から見れば異常ですが、西日本と東日本が分断した国家だと考えれば理解しやすいかもしれません。この話をすれば長くなるのでこの辺にして朝鮮日報元旦の記事をご紹介します。
1⃣ 北米輸出額9年で20倍、米音楽市場を揺るがすK-POP(朝鮮日報)
防弾少年団の新曲MIC Dropが先月5日、米ビルボードのメインシングルチャートHOT100で28位にランクインした。昨年9月にメインアルバムチャート・ビルボード200で7位に入ったが、またみんなをアッと言わせた。ビルボード200とHOT100はビルボードのほかのチャートとは象徴性が全く違う。米国現地で本格的な人気を集めているという最も確実な指標だからだ。PSYの江南スタイルが5年前にHOT100の2位になったことがあったが、その時とは事情が違う。防弾少年団はしっかりとしたファン層をベースに多大な将来価値が認められている。
韓国ポピュラー音楽評論家の間からは、防弾少年団の昨年11月の米国デビューがK-POPの地位を強固にした大いなる勝利だという論評も出ている。予想外だったのは人気だけではない。これまで韓国や日本の歌手たちが米国の音楽市場に進出するケースはほとんど女性アーティストが中心だった。東洋人の男性は西欧の主流社会で魅力的ではないと考えられていたためだ。ところが2006年以降、K-POPの世界市場開拓の過程で男性アイドルグループが頭角を現し始めた。これらは西欧社会でマイノリティだった移民社会や性的少数者を中心に着実にすそ野を広げた。
K-POP男性アイドルグループの成功は日本のポピュラー音楽、つまりJ-POPと比較するといっそう際立つ。日本のポピュラー音楽市場は実力のある正統派アーティストと、実力はやや劣っていても多くのファンから支持を受ける、いわゆる成長型アイドルに二分される傾向がある。これとは違い、K-POPアイドルは実力に裏付けられたパフォーマンスときちんとした商品性が結び付いている。伝統と歴史、作家主義などを重視する正統派に対する愛着が強い日本とは異なり、韓国市場は音楽史的脈絡をほとんど気にしない。
だから、製作面でも日本に比べて無国籍風なところがさらに強化された音楽が生まれる。世界各地の少数に属する人々からすると、K-POPアイドルたちは最良のロールモデルであり、感情移入の対象とされてきた。非主流に属する人物たちがステージに立って光を放つ姿は快感をもたらした。日本は韓国と違ってミュージックビデオの公開が閉鎖的で、この点が足を引っ張っている。ユーチューブ」にアップロードできない日本の曲は意外に多い。一方、K-POPは公式ミュージックビデオでも違法動画でもユーチューブほぼすべての曲を検索して聞くことができる。
日本のトップアイドルグループ嵐をユーチューブで検索すると、関連映像は57万件ほどだ。防弾少年団は1,500万件以上ヒットする。2000年以降に生まれた、いわゆるミレニアル世代は音楽を聴くよりユーチューブで見ることの方が1つのライフスタイルになっている世代だ。このような流れがちょうどK-POPが急成長していた2000年代後半の時期に合致した。K-POPは予想していなかった時代の流れの中で意図せずしてファンたちに出会い、花を咲かせたのだ。防弾少年団の成功を国家的快挙と解釈するのは適切でない。今はK-POP全体の成功というよりも防弾少年団の成功に近い。
防弾少年団は既存のK-POP成功方程式とはかなりかけ離れた存在だ。彼らの成功要因を挙げるならば、北米市場の好みに合った音楽のスタイルや社会意識のあるコンテンツ、そしてマイノリティ社会の支持、ツイッターなどニューメディアに慣れている行動やそれに伴うファン層の熱い結束力だろう。これは防弾少年団が大手でない芸能事務所に所属しているという環境とグループの性格に最も適した選択で、すべてのK-POPアーティストが使える方法ではない。単にまねをしても、その成功までは再現できない。ただし、長期的に防弾少年団を通じてK-POPのすそ野が広がる可能性に期待しているくらいが現実的だろう。
また、防弾少年団を見いだしたのは米国だと考えることもできる。トランプ大統領が政権を取って以降の米文化芸術界の雰囲気が一役買った。トランプ支持層が持つ人種主義への警戒心が高まり、その代案となるだけのシンボルが必要だった。防弾少年団はその条件を持っていたのだ。重要な時期なので懸念も少なくない。ビルボードをはじめ米国のポピュラー音楽界の有力メディア関係者は最近、ソーシャルメディアにK-POPアイドルやファンクラブの名前を頻繁に書き入れている。名前が出てくるたびに、実に興味をそそられる。
雑誌の表紙に登場したのを見ただとか、大型スーパーであの曲が流れただとか、取るに足りない内容も多い。韓国のファンの雰囲気を初めて体感した米国が興奮しているからだろうか?彼らは頻繁にファンクラブの名を呼び、グループ行動を励ます。新しい流れをつかみ、これを知らせ、支持するのも音楽界関係者らの重要な役割だ。しかし、産業の動力のための数字ゲームにファンを動員するのが果たして良いことかどうかは考えなければならない問題だ。K-POPとは、単にファンが集まってクリック回数を増やす偽の現象に過ぎないという偏見を生みかねない。
防弾少年団を中心としたK-POPの成果は、明らかに関係者たちの血と汗と涙の結晶だ。だが、この夢のような結果には努力のほかに予測の難しい要素が明らかに作用している。K-POPブームが続いてほしいなら、慎重さを失ってはならない。成功を持続させられるのは、時流に対するセンスと良いコンテンツだけだ。
2⃣ ビルボードランキングの真実
この記事は2014年12月14日にビルボードランキングの真実というタイトルで書いた記事の一部抜粋です。ビルボードとはアメリカの音楽チャートランキングで、色々なデータを集計して決められます。CD売り上げ、iTunesダウンロード数、エアプレイと呼ばれる音楽番組の放送時間等です。
ビルボードランキングの真実:https://ameblo.jp/kablogkun/entry-11964113870.html
① HOT100は1958年から始まったビルボードシングル総合チャートです。
1963年の坂本九が最初で、しかも3週連続1位という快挙を成し遂げています。日本語で歌っているのは坂本九一人で、しかも2曲もランクインしています。松田聖子は当時アメリカのトップアイドルグループのメンバーとのデュエット曲です。オノヨーコの曲はジョンレノンが殺された時期に丁度レコーディング中だった曲です。こうして考えると歌手としてまともにランクインしたのは坂本九とピンクレディだけだと言えます。坂本九は有名なエドサリバンショーに出たり、ピンクレディは自分の番組も持っていました。
最高位 アーティスト名 曲 名 年度 備考
1位 坂本九 SUKIYAKI(上を向いて歩こう) 1963年 日本語
37位 ピンクレディ Kiss in The Dark 1979年 英語
54位 松田聖子 The Right Combination 1990年 英語
58位 坂本九 China Nights(支那の夜) 1964年 日本語
58位 オノヨーコ Walking On Thin Ice 1981年 英語
エドサリバンショー:https://www.youtube.com/watch?v=HpBtU4rAYWo
Kiss in the Dark:https://www.youtube.com/watch?v=qTV_F5yn5Do
TV番組出演:https://www.youtube.com/watch?v=oCCfRtgaHys
韓国人では5年前にPSYが江南スタイルで2位に入ったのが最高で、YouTubeのお陰なのだが、詩の中に隠語が含まれていることも大ヒットした理由のようだ。いづれにしても坂本九の時代はインターネットどころか、ラジオさえもまともに普及していない時代だった。それだけに世界的大ヒットを狙った訳ではなく、たまたま聴いた多くの世界中の人の心に響いた曲だった訳です。当然、日本語の意味など分からずスキヤキソングとして世界中に広まり、今でも日本の代表曲として世界で知られています。アジア圏で唯一1位になった曲としても有名です。防弾少年団の新曲MIC Dropが22位に入ってきたから韓国人は大喜びなのですが、今までのようにたまたまヒットしたのではなく、きちんと地に足をつけているところが違う訳です。
② ビルボード200はアルバム総合チャートです。
こちらも1963年の坂本九が最初で、日本人最高位の14位に入っていますが、防弾少年団は7位に入っています。
最高位 アーティスト名 アルバム名 年度 備考
14位 坂本九 SUKIYAKI&日本のヒット曲 1963年 日本語
39位 BABYMETAL METAL RESISTANCE 2016年 日本語
49位 富田勲 Moussorgsky 1975年 演奏
49位 オノヨーコ Season Of Glass 1981年 英語
3⃣ 防弾少年団(BTS)
防弾少年団の活躍がいかに凄いことか大体お分かり頂けたかと思います。日韓の競争意識は非常に高く、野球では圧倒的に日本が大リーグで活躍しています。ゴルフの世界は日本人では松山英樹が孤軍奮闘していますが、男女とも圧倒的に韓国が勝っています。ご存知のように韓国人は野球でもゴルフでも日本を踏み台にして世界に飛び立つケースが多い。それは音楽も同様で、日本で成功したBOAや少女時代等がアメリカに渡って挑戦しましたが、ことごとく失敗しています。多くは韓国国内で活躍し、日本でステップアップして世界に挑戦という3ステップです。
ところが防弾少年団は所謂K-POPとは違い、ヒップホップユニットだった為に国内の人気は芳しくなかった。寧ろ彼らが狙ったのは日本を始めとする世界市場だった。防弾少年団が本格的に脚光を浴びたのは2016年で、アルバムWINGSは2週連続ビルボード200にチャートインし、韓国歌手では初となる記録だった。2017年2月、リパッケージアルバムWINGSはビルボード200で61位を獲得し、これにより韓国史上初となる4作連続チャートイン記録をつくった。ワールドツアーは2月から7月まで、北米・南米・アジアと全10の国と地域で計17都市を周り、全32公演で約40万人を動員した。
4⃣ 感想
韓国人の訪日客は昨年11月までに646万人と、前年比+40%という驚異的な伸び率だ。つまり、国内では様々な柵があって自由に発言できないが、本当は日本という国が大好きなのだ。周辺の強大国から侵略され、従属し続けた数千年の歴史があるからそう簡単にどの国とも腹を割った付き合い方ができないのだ。ただ、中国人や韓国人も訪日する人が爆発的に増えているから少しずつ日本に対する考え方も変わりつつある。中国はGoogleも使えなくする共産党独裁国家だから難しいが、韓国人の多くは表面上はともかく、腹の中は親日だ。中国人は良くも悪くも大国で、駆け引きしながら自国の利益の最大化を図っている。
一方、韓国人はどうしても小国根性が抜けず、恨の文化も強く、国家の体を成していない。国家間の約束も平気で反故にしようと考えるし、今でも慰安婦像を世界中に設置し続けている。韓国国内には何と80体もあってバスの中にも乗せたりしている異常国家だ。でも防弾少年団の活躍を見ていたらやっと新世代はグローバルな世界に勇敢に飛び込んでいるように思います。日本語もペラペラで主な活躍の場をアメリカに置き、世界を回るという日本人の私から考えても羨ましいような活躍です。秋元康も世界を諦めていないようなので楽しみです。ガラパゴス日本もジャニーズが写真のネット公開を昨夏から徐々に解禁しているようです。
BABYMETALは5月にアメリカ、6月にドイツとイギリスで公演を行います。AKB48はインドネシアのJKT48、台湾のTPE48、フィリピンのMNL48、タイのBNK48に続いて、今年インドに5番目の姉妹グループMUM48を作るようです。乃木坂46は昨年のシンガポール公演に続いて2月には香港公演をするようです。欅坂46もひらがなけやきは英語が得意なメンバーが多く、海外公演を熱望しているようです。日本のアイドルは朝鮮日報にも指摘されていますが、独特な文化で、アメリカでは理解されがたいが、アジアでは成功する可能性が高い。無理してアメリカを目指すのではなく、アジアを取り込むことがアメリカへの近道だと思います。
【その他情報】
1⃣ 欅坂46スケジュール
01/04(木) 20±SWEET KEYAKIZAKA2018JANYUARY(守屋茜表紙)
01/06(土) AbemaTV18時30分~:メンバーが振り返る初ワンマンLIVE完全版
01/07(日) 欅って書けない?特別企画ひらがなけやき大新年会
01/08(月) 幕張メッセ個別握手会
01/10(水) 週刊少年マガジン(長濱ねる・菅井友香表紙&巻頭グラビア6P)
01/10(水) 長濱ねる1st写真集お渡し会(アミュプラザ長崎内メトロ書店18時~)
01/11(木) 週刊少年チャンピオン(長濱ねる表紙&巻頭グラビア&ポスター)
01/12(金) AKB48の私たちの物語(小林由依・織田奈那・尾関梨香出演)
01/13(土) ポートメッセ名古屋全国握手会&ミニライブ
01/20(土) インテックス大阪全国握手会&ミニライブ
01/21(日) 幕張メッセ全国握手会&ミニライブ
01/22(月) 小説BOC8誌上で、小説家誉田哲也と長濱ねるが特別対談
01/30(火) 日本武道館公演3day's初日
01/31(水) 日本武道館公演3day's2日目
02/01(木) 日本武道館公演3day's最終日
2⃣ アメブロランキング
昨日はジャンル15/2,441位、記事ランキング最高は紅白と不協和音の4位でした。
公式ハッシュタグのランクインは欅坂46・乃木坂46の2位、BABYMETALの3位、STU48の5位でした。