北朝鮮による拉致被害者家族連絡会の元代表横田滋氏が去る6月5日に亡くなった。享年87才だった。内閣総理大臣安倍晋三は私邸で記者団の取材に応じ、「 (妻と共にめぐみさんとを抱きしめる日が来るように努力してしきたが実現できず)申し訳ない思いでいっぱいだ」と目に涙を浮かべながら述べた。横田めぐみちゃんが北朝鮮の特殊部隊によって拉致されたのは1977年11月15日(火)のことだった。この日新潟市立寄居中学校1年生だった横田めぐみちゃんはバトミントン部の練習後の下校途中に拉致された。日本人拉致を命令したり許可したのは明らかに金日成・金正日親子だ。日本政府が正式に認定した拉致被害者だけでも17人にもなるが、北朝鮮は帰国できた5人以外は8人が亡くなり、4人はそもそも拉致していないとして拉致を認めたのは13人だけだ。
そんな非人道的な北朝鮮に対して拉致被害者の会の代表として横田滋さんは約1400回の講演会を通じて全国の日本人に協力を訴えかけたが遂に力尽きた。拉致被害者にとって一番怖いのは無関心による拉致事件の風化だったのだろう。だからこそ横田夫妻を中心に2002年から18年もの間講演や世界に訴える活動を続けられたのだろう。ここまで頑張れたのは横田滋さんのめぐみちゃんに対する愛情そのものだろうし、北朝鮮に対する怒りの大きさなのだろう。それでも横田滋さんはいつもニコニコしながら温厚な人であり、涙もろい人だった。日本人の拉致被害者に対する共感性が高かったのは横田夫妻の優しさが大きく関係していると思います。私も政治関連の記事もたまには書きますが拉致事件については内容が内容だけに安易に書けないなというのが本音でした。
1⃣ めぐみさんの弟拓也氏と母親横田早紀江さんの会見内容
北朝鮮に拉致された横田めぐみさんの父横田滋さんが5日に亡くなったことを受けた、妻の早紀江さん、息子の拓也さんと哲也さんが9日午後、記者会見を開いた。冒頭の挨拶で拓也さんと哲也さんは北朝鮮を改めて厳しく批判。メディアの報道についても対しても苦言を呈した。
まず、早紀江さんは「いつも穏やかで、苦しいとか痛いとか、そういうことは絶対言わないで、いつも笑顔でした。だんだん衰弱して、突然5日、息を引き取りました。拉致された人たちのことを思って、二人三脚で一生懸命に頑張ってきましたけれども、やっぱり段々年をとって、私もそうですが、身体に色々と具合の悪いところが出てきました。たくさんの親御さんがいらっしゃらなくなったあり、これからも衰弱していかれるのではないかといつも心配しています。国柄が国柄なので、どうしてもなかなか解決には向かいません。本当に難しい問題だなと思わされております。本当にいつも報道していただいて、めぐみたちを助けるために、本当に献身的に被害者のこと、私たち家族のことを報道し続けて下さった長い年月に、心から感謝いたしております。滋も皆さんと仲良くさせていただいて、いつも穏やかに暮らすことができたこと、たくさんの先生方や救う会の指導力も素晴らしかったし、何も思い残すことがないほど、全身全霊打ち込んで頑張ったと思っています。安らかに、すごくいい、本当に静かな顔で天国に引き上げられたこと、私は良かったなと思っております。ご支援を感謝しております」と挨拶。
一方、拓也さんは「父はめぐみの写真を撮ることがとても大好きでしたから、報道で過去の写真を使っていただくこともありました。本当に目の中に入れても痛くないほどかわいがっていた姉にどれだけ会いたかったかと思うと、悔しくて悔しくて仕方がありません。2002年の日朝首脳会談の後に父が泣いていた姿を見て、そして今回、父が他界したことを受け、私個人は本当に北朝鮮が憎くてなりません。許すことができない。どうして、これほどひどい人権侵害をしつづけることができるのか。不思議でなりません。国際社会がもっと強い制裁を課して、問題解決を図ることに期待したいと思います」とコメント。
「そして私たち横田家のそばに長い間いた安倍総理には、本当に無念だとおっしゃっていただいています。私たちはこれからも安倍総理とともに解決を図っていきたいと思っています。国会においては、与党・野党の壁無く、もっと時間を割いて、具体的かつ迅速に解決のために行動して欲しいと思います。マスコミの皆さまにおかれましても、イデオロギーに関係なく、この問題を我が事として取り上げてほしいと思います。自分の子どもならどうしなければいけないか、ということを問い続けてほしいと思っています」と訴えた。
2⃣ 蓮池家の新潟放送へのコメント
横田滋さんの死去を受け、関係者は悲しみと憤りが入り混じっています。 「なぜ会わせてあげることができなかったのか」新潟県柏崎市の拉致被害者の蓮池薫さんは6日、悲痛な思いと日本政府に対するもどかしさを語りました。 「愛情のパワーで今まで突っ走ってこられた。なぜ会わせてあげることができなかったのかなと、繰り返し繰り返し考えています」 柏崎市の拉致被害者・蓮池薫さん(62)です。
【蓮池薫さん(当時45)】
2002年 「24年ぶりにふるさとの柏崎の土をきょう踏んで、本当に感慨無量です」 2002年10月、蓮池さんは妻の祐木子さんと共に24年ぶりに北朝鮮から帰国しました。帰国した当時、滋さんと交わした言葉を今でも覚えています。
【蓮池薫さん】
「『めぐみさんは死亡した』と北は言って、ただ我々が生きて帰ってきて、その心情がいかに複雑であるか分かるわけですね。それでも温かく迎えてくださって、しかも『良かった』と。滋さんのお人柄以外の何物でもない」
蓮池さんは、滋さんが最期までめぐみさんと再会することができなかった現実に「北朝鮮に対する憤りと、歴代の日本政府に対してもどかしさを感じる」と話しました。
【蓮池薫さん】
「米朝の動きに合わせていくような形ではなく、何か違った形で解決に近づいていく努力をしてほしい。滋さんの死を無駄にしない」 蓮池さんは、「例え日本政府に憎まれてでも訴え続けていきたい」と決意を新たにしています。
【蓮池薫さん】
「戦い尽くして、力尽きて亡くなった。それが老衰という言葉に表れているのではないか。『ゆっくり安みながら、めぐみさんが墓前に報告に来るのをお待ちくださいね』という言葉をお掛けしたいと思います」
拉致被害者蓮池薫さんを救うため、横田滋さんと一緒に人生をかけて活動してきた蓮池さんの両親は5日、悔しさをにじませながら滋さんへの感謝の言葉を口にしました。
【薫さんの父、蓮池秀量さん(92)】
「本当に残念で残念でどうしようもありません。この一言に尽きます」 滋さんの訃報に悔しさをにじませるのは、新潟県柏崎市の拉致被害者・蓮池薫さんの両親、秀量さんとハツイさんです。2人は子どもの帰国を待つ同じ親として、横田さん夫妻と救出活動をともにしてきました。
【薫さんの母、蓮池ハツイさん(88)】
「私が薫のことを考えていたように、毎日めぐみちゃんはどうしているんだろうと、そればっかりだったと思います。一声でもいいからお父さまに聞かせてやりたかったと思います」
【蓮池秀量さん】
「拉致問題の第一線に立って、救出活動に当たっていただいたので、本当に大変であったと思いますし、『ご苦労さんでした』と『ありがとうございました』とお礼を申し上げたい。『ゆっくり休んでください』と申し上げたい。ご冥福をお祈りしたいと思っています」拉致問題に進展が見られないまま年月だけが経過していますが、拉致問題の風化だけは避けたいと力を込めました。
【蓮池ハツイさん】
「一日も早く皆さんが幸せに、親子できょうだいで会われるようにしてもらいたい」
【蓮池秀量さん】
「拉致問題が風化しないように私たちもこれからも頑張って、めぐみさんが一日も早く早紀江さんとお会いできるようにお祈りしたいと思っています」
3⃣ 曽我ひとみさん(61)の新潟放送へのコメント
「私を救ってくれたのに…」 新潟県佐渡市の拉致被害者・曽我ひとみさんは感謝と悔しさをにじませ、横田滋さんの死を悼みました。 曽我ひとみさんは6日、滋さんに宛てた手紙を読み上げました。
【曽我ひとみさん(61)】
「今の気持ちを表すなら、悔しい、悲しい、心が痛い」 曽我さんは、長年、救出活動の先頭に立ち続けてきた滋さんへの感謝の言葉を口にしました。
【曽我ひとみさん】
「一つはっきり分かることがあります。それは私の人生を救ってくれたことです。心から感謝をしてもしきれません」 2002年、曽我さんは蓮池さん夫妻らと帰国した日、羽田空港で初めて滋さんと会いました。
【曽我ひとみさん】
「『曽我さんお帰りなさい』と、優しく声をかけてくれました。めぐみさんのことを思い、泣きながらシャッターを押していた姿は、今でも深く印象に残っています」 滋さんは以前、その時の様子についてこう語っていました。
【横田滋さん(当時77)】
2009年 「タラップからみんなが降りてくる時に、一番初めに地村さんは手を振りながら降りてきたんですけど、曽我さんは一番後ろから沈んだ顔をしていた」 一時期、北朝鮮でめぐみさんとともに暮らしていた曽我さん。不安な状況の中で、お互いを支え合っていました。
【曽我ひとみさん】
「めぐみさんと一緒にいた時、お父さんについては『とても優しくて、笑顔がとても素敵です』といつも話していました。めぐみさんもお父さんに似て、とても優しい子でした」 めぐみさんと一緒に帰国できなかったあの日から18年。めぐみさんに会えないまま滋さんが旅立ってしまったことを、曽我さんは悔しくてたまりません。
【曽我ひとみさん】
「めぐみさんに会わせてあげたかった。たくさんたくさん話をさせてあげたかった。この痛恨を力に変えて、お父さんの分まで活動を続け、一日も早い解決に向かって頑張ります」
4⃣ フジテレビ解説委員平井文夫のコメント
横田めぐみさんの父、滋さんが43年間娘に会えず亡くなった。安倍首相は「申し訳ない思いで一杯だ」とコメントしたが、少し泣いているようだった。僕も記者のはしくれとして横田さんに申し訳なく思った。 これは一昨日のフジテレビの番組バイキングの中でも言った事なのだが、1977年にめぐみさんが北朝鮮に拉致された3年後、産経新聞の阿部さんという記者が「日本人が拉致されている」というスクープを発表した。 しかし当時野党第一党だった社会党はもちろん、自民党でさえ北朝鮮と仲が良く、「そんなバカなことがあるわけがない」と相手にしなかった。僕も半信半疑でメディアもほとんどが知らんぷりだった。 結局2002年に当時の小泉首相が訪朝し金正日に謝罪させるまで25年間、我々日本人は拉致問題を放置していたのだ。本当に恥ずかしいことだ。そしてその後18年間我々は再び放置した。
「バイキング」の中で東国原・元宮崎県知事が「結果的に進展はなく、政府の責任は極めて重い」と発言した時に、「拉致問題の進展がないことを安倍さんのせいにするのはおかしい」と思ったが、確かに進展はしておらず、いまだ帰ってこない肉親を待ち続ける家族の方々にはそういう気持ちもあるのだろうなと思い黙っていた。 僕もこの拉致問題を30年ほどだが追いかけているので少しモヤモヤしていたら昨日、めぐみさんの弟の横田哲也さんの会見を聞いて驚いた。 哲也さんは問題なのは安倍政権ではなく、「40年間何もしてこなかった政治家や、北朝鮮は拉致などしていないと言い続けたメディアである」と指摘した上で、「何もやってない人が政権批判をするのは卑怯だ」と非常に厳しい言葉で政治家やメディアを批判した。
横田滋さんは本当に立派な人だった。めぐみさんの娘ウンギョンさんが「おじいさんとおばあさんに会いたいから平壌に来て」と言った時も拉致の交渉が北朝鮮ペースになることを嫌って訪朝しなかった。孫に会いたいという感情より拉致問題全体の解決を優先する人だった。哲也さんたちもそんな両親の背中を見て育ったのだろう。
我々がすべきことは気楽な立場で政権を批判するのではなく、自分の娘が、あるいはきょうだいが北朝鮮に拉致されたら、とまず想像してみることだろう。 そして今は天国にいる横田さんの思いをかなえるためにも、我々はいかなる手段を使ってでも拉致被害者の奪還を最優先にしなければならないと思うのだ。
5⃣ 感想
もう若い人にとっては風化しつつある問題かもしれません。でも日本人なら決して忘れてはならないし常に帰国させる運動を続けなければなりません。今回この記事を紹介しようと思った一番の理由は横田めぐみちゃんの双子の弟の考え方に共鳴したからです。
特に拓也さんの「私個人は本当に北朝鮮が憎くてなりません。許すことができない。どうして、これほどひどい人権侵害をしつづけることができるのか。不思議でなりません。国際社会がもっと強い制裁を課して、問題解決を図ることに期待したいと思います。そして私たち横田家のそばに長い間いた安倍総理には、本当に無念だとおっしゃっていただいています。私たちはこれからも安倍総理とともに解決を図っていきたいと思っています。国会においては、与党・野党の壁無く、もっと時間を割いて、具体的かつ迅速に解決のために行動して欲しいと思います。マスコミの皆さまにおかれましても、イデオロギーに関係なく、この問題を我が事として取り上げてほしいと思います。自分の子どもならどうしなければいけないか、ということを問い続けてほしいと思っています」と訴えたという部分です。
またフジテレビの記事にある問題なのは安倍政権ではなく、「40年間何もしてこなかった政治家や、北朝鮮は拉致などしていないと言い続けたメディアである」と指摘した上で、「何もやってない人が政権批判をするのは卑怯だ」と非常に厳しい言葉で政治家やメディアを批判したという部分です。
私が拉致問題を記事にできなかった一番の理由が何もやっていない私が安易に誰も批判できないということです。今まで公演に一度も参加したこともないし、今年の1月13日に高松で開催された講演会も結局申し込みしませんでした。今は後悔していますし、もし横田早紀江さんが来られるならば是非申し込みたいと思います。1977年にめぐみさんが北朝鮮に拉致された3年後の1980年、産経新聞の阿部さんという記者が「日本人が拉致されている」というスクープを発表した。しかし朝日や毎日は北朝鮮がそんなことをする訳がないと否定し続け、結局無視された。また1987年にも大韓航空機爆破事件の際の工作員金賢姫の証言から疑惑が浮かんだがまたもや無視された。
結局、2002年9月17日、内閣総理大臣小泉純一郎らが訪朝し、日朝首脳会談を行った際に、当時の北朝鮮の最高指導者である金正日は、北朝鮮の一部の特殊機関の者たちが、現地請負業者と共謀して、日本人を拉致した事実を認め、口頭で謝罪した。これにより5人が帰国できたが、これもまた北朝鮮に帰すという約束の一時帰国だったが日本政府は反故にした。誘拐された人間をまた犯人の元に帰すというのはあり得ない話だし、これがもしアメリカだったら軍事行動を起こしていただろう。それくらい独裁国家北朝鮮と交渉をするのは大変な訳で、それを安易に全く進展していないと文句を言えるのはそういう行動を起こした人だけだと横田哲也さんは言っているのだろう。
そもそも北朝鮮という国は独裁国家であり、金正恩は兄や叔父まで殺してしまう極悪非道な人物だ。そんなイスラム過激派組織イスラム国のような国とまともに交渉できるはずがない。特に共産主義国家らしく諜報活動には長けていて韓国は北朝鮮の傀儡国家のようになっている。横田哲也さんが「北朝鮮が憎くてなりません。許すことができない。どうして、これほどひどい人権侵害をしつづけることができるのか。不思議でなりません」と言うように私も全く同感です。個人的には拉致事件は金日成・金正日が起こした事件だから金正恩さえ融和的にすれば国交回復もできたのにと思います。でも、金正恩は金王朝の間違いを認めることは絶対にできないと思っているのだろうと思います。
それならまだ間違いを認めた金正日の方がましで、金正日がもし生きていたら張成沢や金正男が殺害されることはなかったでしょう。そういう意味では金正恩ほど冷酷な指導者はいないかもしれません。結局北朝鮮は共産主義国家ではなくただ金王朝を続けたいだけの独裁国家であり、日本の徳川幕府や朝鮮の李氏朝鮮と同じだということでしょう。そんな国といくら話し合っても物事が進展する訳もなく、交渉したって負けるだけでしょう。横田哲也さんが言っているようにこのまま経済制裁を強化し続けるしかないでしょう。韓国の文大統領も小間使いのようにしていますし、バックに中国がいますからいつまでも強気です。唯一の救いがめぐみちゃんの子供と横田夫妻が会えた事です。
【その他の情報】
1⃣ 日向坂&STU&カラバト&欅坂&乃木坂&AKB等スケジュール
06/12(金) 乃木坂どこへ⑪~⑳一挙放送(21時30分~)
06/14(日) 乃木坂46-2nd-YEAR BIRTHDAY LIVE(15時30分~)
06/21(日) 有吉ぃぃeeeee!に丹生明里が出演(22時~)
※長沢菜々香の暴露話が溢れていて呆れるしかありません。YouTubeでのテンションがあまりにも高いのでついつい投げ銭しようかなと思いました。でも思い留まって有料会員になったので550円だけの出費で済みました。投げ銭を見ていたら3万とか5万とかが飛び交っていたのでついつい釣られそうになりました。主に海外のファンで、国内では10万円の給付金を貰った人が気前よく投げていたようです。結婚するのは目出たいことだが文春砲を食らってから発表するのは人間としてどうかと思います。長濱ねるが卒業前に助けられたと言っていたから応援しようと思ったのですが完全に裏切られました。
※こんなことになっても配信は続けるそうですからよっぽど彼氏に気に入られたいのでしょう。IT関連の社長だそうですから色々アドバイスしているようだし、もしかしたら彼氏の口添えで投げ銭とか有料会員とか考えたのかもしれません。長濱ねるが卒業を発表したのが昨年3月7日で、7月31日に欅坂46を卒業しました。彼氏と本格的に付き合いだしたので昨年8月頃らしいので長濱ねるロスもあったのかと思うと多少の同情の余地はあります。でも私のような長濱ねるファンが感謝と長濱ねる情報を貰いたくて見ていたのも事実ですから随分罪なことをしてくれました。結局、推しメンは人間性が一番大事です。