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BABYMETALビルボード39位、歴代2位!

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この記事は2014年12月14日にビルボードランキングの真実というタイトルで書いた記事ですが、実はこの日が来る事を想定して書いた記事です。


BABYMETALが日本人2組目の米アルバムチャートTOP40入り、坂本九以来53年ぶり!


BABYMETALが4月1日にリリースしたニューアルバムMETAL RESISTANCEが米ビルボードの4月23日付総合アルバムチャートBillboard 200で39位に入ったことがわかった。BABYMETALの1stアルバムBABYMETALは、同チャートで最高187位だったので、METAL RESISTANCEは前作から大きく順位を上げた結果となった。

これまで日本人アーティストでBillboard 200にチャートインしたのは、1963年の坂本九Sukiyaki And Other Japanese Hitsが日本人最高位となる14位、1975年の冨田勲Moussorgsky: Pictures At An Exhibitionが49位、1986年のLoudnessのLightning Strikes64位など。今回のMETAL RESISTANCEは歴代2位の記録となる。日本人のTOP40入りは坂本九以来53年ぶり。

なお、ビルボードの今回の発表に先立ちイギリスの総合アルバムチャートも発表され、こちらも初登場15位と高記録を上げている。また、METAL RESISTANCEは今週、米ビルボードWorld Albumsチャートでも1位を獲得した。


ビルボードジャパン:http://www.billboard-japan.com/d_news/detail/36914/2








【1】 ビルボードランキングの真実


ビルボードとはアメリカの音楽チャートランキングで、色々なデータを集計して決められます。
CD売り上げ、iTunesダウンロード数、エアプレイと呼ばれる音楽番組の放送時間等です。


① HOT100は1958年から始まったビルボードシングル総合チャートです。

1963年の坂本九が最初で、しかも3週連続1位という快挙を成し遂げています。

最高位   アーティスト名       曲  名               年度      備考

  1位   坂本九        SUKIYAKI(上を向いて歩こう)   1963年    日本語
 37位   ピンクレディ     Kiss in The Dark           1979年     英語
 54位   松田聖子       The Right  Combination       1990年    英語
 58位   坂本九        China Nights(支那の夜)      1964年    日本語
 58位   オノヨーコ       Walking On Thin Ice         1981年    英語
 60位    YMO         Computer Game           1980年     演奏
 81位    横倉裕        Love Light               1980年      演奏

日本語で歌っているのは坂本九一人で、しかも2曲もランクインしています。
松田聖子は当時アメリカのトップアイドルグループのメンバーとのデュエット曲です。
オノヨーコの曲はジョンレノンが殺された時期に丁度レコーディング中だった曲です。
こうして考えると歌手としてまともにランクインしたのは坂本九とピンクレディだけだと言えます。
坂本九は有名なエドサリバンショーに出たり、ピンクレディは自分の番組も持っていました。

エドサリバンショー:https://www.youtube.com/watch?v=HpBtU4rAYWo

Kiss in the Dark:https://www.youtube.com/watch?v=qTV_F5yn5Do

TV番組出演:https://www.youtube.com/watch?v=oCCfRtgaHys



② ビルボード200はアルバム総合チャートです。

こちらも1963年の坂本九が最初で、日本人最高位の14位に入っています。

最高位   アーティスト名    アルバム名                年度     備考

 14位   坂本九        SUKIYAKI&日本のヒット曲     1963年   日本語
 39位   BABYMETAL  METAL RESISTANCE       2016年   日本語
 49位   富田勲        Moussorgsky              1975年   演奏
 49位   オノヨーコ      Season Of Glass           1981年   英語
 60位   ツトムヤマシタ   Go                     1976年    演奏
 64位   LOUDNESS    Lightning Strikes           1986年    英語
 69位   Utada        This is The One            2009年    英語
 81位   YMO         Yellow Magic Orchestra      1980年    演奏
114位   DIR EN GREY   Uroboros                 2008年    英語・日本語
141位   喜多郎        My Best                  1986年    演奏
150位   E・Z・O        E・Z・O                   1987年    英語
152位   坂本龍一        The Last Emperor          1988年    演奏
168位   チボ・マット       Hotel Valentine             2014年   英語
187位   BABYMETAL   BABYMETAL               2014年    日本語


BABYMETAL以外は最高位だけを記しているが、富田勲57・67・71・115・152・174、オノヨーコ98・182・193・199、ツトムヤマシタ156、LOUDNESS74・190、Utada160、YMO177、DIR EN GREY135、喜多郎159・183・185・199、チボ・マット171位とそれぞれ2回以上ランクインしています。ツトムヤマシタは実力派歌手パティ・オースチンとデュエットしています。チボ・マットはメンバーの本田ゆかがジョンレノンの息子ショーンレノンと交際していた事から有名なミュージシャンやプロデューサーがバックアップしました。

こちらも歌手としてまともにランクインしたのは坂本九・LOUDNESS・Utada・DIR EN GREY、E・Z・O、BABYMETALだけだと言えます。LOUDNESSとDIR EN GREYはロック、E・Z・OとBABYMETALはヘビーメタル、宇多田ヒカルにとってはアメリカはホームとも言える。因みに韓国のシングルランクインはPSY2位・ワンダーガールズ76位、アルバムは2NE1の61位・BOA127位・EXO129位です。ビルボードランキングで本当に価値が高いのは、この2本の大木であって、他は大小の枝である。

日本語は坂本九とBABYMETALだけであり、BABYMETALは日本語で歌ってビルボード200にランクインした最初の女性アーティストとも言える。さらに言えば、坂本九は世界に打って出ようと考えたのではなく、たまたま売れたが、BABYMETALは最初から世界征服を目標としていたから凄い。でもBABYMETALが世界に注目されるようになった大きな要因は2005年にできたYouTubeのお蔭ですから、それ以前のアーティストはハンデがある。

逆に言えば、2005年以降の日本人アーティストはもっと積極的に世界に打って出なければならないという事である。2010年のスタート時、平均年齢11歳代の少女3人がYouTubeを使って世界に発信し、12歳代で東京アイドルフェスティバルに出演し、13歳代で海外初公演をし、14歳代で日本武道館単独公演の女性最年少記録を樹立、レディガガのオープニングアクト、更には世界ツアーをするまでになったのである。

ガラパゴス化していると言われる日本の音楽はいい面と悪い面が同居していると思います。良い面としてはJ-POP・J-ROCK・歌謡曲・演歌・民謡・童謡・アイドル曲・ボーカロイド・アニメ音楽等日本独特の音楽があるからガラパゴスのように見えるだけで、これは独自の音楽の発展という観点から望ましい事だと思う。

悪い点としては日本の音楽業界の閉鎖性で、日本の多くの音楽が外国で容易に買えない事や海外に対する発信が少ない事があります。BABYMETALでさえも最近まで海外でCDは売っていなかったし、ましてやジャニーズを筆頭に日本の多くの音楽はYouYubeでさえ、まともに聴くこともできない。海外の人にも聴いてもらえる日本独自の音楽を作り、海外に積極的に発信していく事がこれからの日本の音楽業界にとって重要な事だと思う。











③ ワールドアルバムチャートはアメリカ以外で発売されたアルバムのランキングで、日韓共に時々1位になっている。

年間ではBABYMETALは2014年に7位になった。またワールドアルバムアーティスト部門の年間でも2014年にBABYMETALが5位、EXOが韓国史上初の7位だった。



④ ビルボードジャパンHOT100は2008年から始まったが、日本はカナダに次いで2番目の国です。

年間では2008年GReeeeNのキセキ、2009年Bzのイチブトゼンブ、2010年嵐のTroublemakerだった。2011年以降は全てAKB48で、2011年Everyday・カチューシャ、2012年真夏のSounds good、2013年恋するフォーチュンクッキーだった。



⑤ その他のビルボードランキング(日本人の記録)

ラテンチャート部門でオルケスタ・デ・ラルスが11週連続1位
ニューエイジチャート部門で喜多郎が8週連続1位
クラシックアルバムチャート部門で富田勲が3回1位
ダンスチャートシングルセールス部門で倖田來未が1位
コンテンポラリージャズチャート部門で松居慶子が1位
ダンスチャートクラブプレイ部門でダットオヴンが1位
ダンスチャートクラブプレイ部門でGTSが3位
ジャズアルバム部門で由紀さおりが5位
ダンスチャートクラブプレイ部門で小林幸恵が11位
ダンスチャートクラブプレイ部門でNOKKOが11位
ダンスチャートクラブプレイ部門で松田聖子が15位
ダンスチャートシングル部門で松田聖子が17位
ヒートシーカーズアルバムチャート部門でBABYMETALが20位
R&Bチャート部門でキングトーンズのグッナイトベイビーが48位


ここまで来ると何が何だか分らない魑魅魍魎の世界になっています。ビルボードランキングは中分類で95種類あって、小分類になると174種類あるようです。ワールドアルバムチャートは95番目だから馬鹿にする人もいますが、単に順番の問題です。例えばダンスチャートシングルセールスは100枚売れればランクインできるレベルらしいです。

BABYMETALのワールドアルバムアーティスト部門の年間5位も国内CD10万枚でランクインですから他は推して知るべしです。勿論、BABYMETALはiTunesのメタルアルバムチャートでアメリカ・イギリス・ドイツで1位、ロックアルバムチャートで台湾・インドネシアで1位とダウンロード数が伸びたのが最も大きい要因ではあります。だからと言ってランクインしなくていいかと言うとそうではなく、こんなに敷居が低いのなら日本人もどんどんランクインするべきです。

例え自分で買ってでもランクインすべきであり、そうすれば少なくとも歴史に残るのです。日本の音楽業界の閉鎖性を非難しましたが、アーティスト自身も大問題なのです。YouTubeにアップするだけで、殆どお金をかけなくても簡単にランクインできるのに殆どやっていないだけですから、ビルボードにランクインできそうな部門を選んでトライする若者がどんどん出るべきです。




【2】 アミューズの世界戦略の先兵がBABYMETALだ。


アミューズも4月3日にウエンブリーアリーナ公演を行ってUK総合チャートの上位進出を狙ったり、4月5日にはアメリカの人気番組The Late Showに出演してギミチョコを演奏したのも全てビルボード200のランキング上位進出や5月からのアメリカツアーの宣伝が大きな目的だった。丁度、集計期間中にセカンドアルバム世界同時発売、ウエンブリーアリーナ公演、ザ・レイトショーと一気に畳みかけ、人事を尽くしましたので、後は天命を待つだけだった。私の予想は30番台だったですから、39位はほぼピタリ賞で、これは日本の音楽史の大事件です。

坂本九はシングルチャートでビルボードHOT100の1位を3週連続続けたという日本の音楽の金字塔を成し遂げましたが、間違いなく坂本九に続く快挙になりました。富田勲等の上位進出者の多くは演奏で、日本人がその歌声で世界に認められるのは非常に難しい。日本人が日本語で歌って世界に認められたのは今まで坂本九だけだったが、BABYMETALは坂本九に続く快挙を成し遂げた。しかもBABYMETALはこれで終わりではなく、まだまだ3rdアルバムで上位も狙える若いグループです。

BABYMETALに対してNHK以外はまだまだ冷たい日本の音楽業界ですが、これからは益々無視できなくなります。当然NHKは紅白歌合戦出場を画策しているでしょうし、もし出場となれば国内のセールスは万全です。国内で紅白歌合戦以上の音楽イベントは有りませんから条件さえ整えば、今年こそ出場できるのではないでしょうか。9月の東京ドーム公演以降のスケジュールが全くないのはその辺りの事も考慮していると思います。

メタ太郎なんて曲は正しく子供狙いでしょうからBABYMETALは中年のおっさんから幅広い年代にファン層を広げようとしているのでしょう。BABYMETALはメタルじゃないし、アイドルでもないし、ましてやJ-POPなんかじゃ絶対に無い。世界にオンリーワンの音楽だと言っていたBABYMETALというジャンルが間違いなく今年完成し、定着するだろう。また異例な事はRALというマイナーレーベルから発売されたことだ。KOBAMETALは制作、販促に一切口出しされたくないが為に大手レーベルのオファーは全て断って配給だけするRALと契約した。

本来ならば今回の快挙で、当初の目標だった坂本九に次ぐ順位を期待していた私にとって念願成就ですからここでBABYMETALの記事を止めてもいいのだが、まだまだ上昇の余地があるので、引き続き記事を書き続けます。まだ高校生だったアミューズの大里会長が誇りに思ったであろう坂本九以来の53年ぶり、日本人2組目の米アルバムチャートTOP40入りは感慨深いものだろう。

KOBAMETALは生まれる前の偉大な歌手の足元に近づけた事を誇りに思うだろうし、まだまだこの結果に満足する事無く、突き進むだろう。アミューズの海外戦略はBABYMETALに留まらず、Perfume・ONE OK ROCK・SEKAINOOWARIと次々2の矢3の矢が放たれる。Perfumeは早速KARATEならぬカンフーを取り入れた新曲を発表し、BABYMETALに絡めた戦略で進行している。

近年、アミューズは海外拠点を開設したり、販売ルートやプロモーターとの連携、メディア戦略と矢継ぎ早に行動している。それもこれもBABYMETALあっての行動だし、神バンドや3姫、特に中元すず香の存在が大きい。恐らく中元すず香がいなければ、可憐Girl'sがいなければKOBAMETALがここまで自信を持って突き進む事は出来なかっただろう。大里会長が若き日のMIKIKOを引き抜き、そのMIKIKOが中元すず香の才能の高さを見抜いた瞬間が今日の成功を運命づけた。

可憐Girl'sとしてさいたまスーパーアリーナで華麗に踊り歌う3人の小学生の女の子のパフォーマンスの高さに驚き、それを見たアミューズの首脳陣がさくら学院を作った。中元すず香をさくら学院に入れ、MIKIKO先生やボイストレーナーが鍛え上げ、アーティストとしての基礎を叩きこんだ。高校に進学してからもアミューズと音楽学校の厳しい訓練を経て、遂に一流アーティストの仲間入りを果たした。

今やジューダス・プリーストのリードシンガーロブ・ハルフォードからBABYMETALに楽屋に来て欲しいとお願いされる存在にまでになった。ロブ・ハルフォードは、メタルゴッドと呼ばれ、 リスナー・ミュージシャンを含めたヘビメタ信者 に対して、 絶大な影響力を持つ、 メタル界の頂点に立つヴォーカリストです。つまり、遂に中元すず香は世界のメタルボーカリストの頂上間近にまで迫っているのである。











【3】 BABYMETAL人気の曲ランキング


BABYMETAL人気の曲:http://ameblo.jp/kablogkun/entry-11996628949.html




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