毎日のように気に入ったアイドルの紹介をしていますが、私の好みの要素はビジュアルや歌唱力は勿論、人間性や知性やアイドル要素等多岐に渡っています。その一つにブログの面白さや文章力も重要な判断材料になっています。そこで今回は推しグループの文学少女をピックアップしてご紹介したいと思います。但し、私が必ず読んでいるブログはひめたんとねるくらいですので、ネットに開示されているメンバーの記事を調べてみました。
今1番面白いのは長濱ねるの文章ですが、実に無駄のない文章で、言いたい事や伝えたい事を簡潔に伝えている。単なる報告ブログが多い中、きちんと感情を曝け出す所は曝け出し、人間味溢れる内容になっている。常に欅坂46の合言葉である謙虚・優しさ・絆をベースにし、周りに対する感謝の心で溢れている。所謂芸能界ずれしていないというか、読んで楽しいブログだ。ひめたんも初期のブログは感情を晒しまくっていて実に魅力的な文章だった。
ところが最近は妙に大人になったせいか、報告主体の内容になっており、ワクワク感は無くなった。少し残念な気もするが、私が推しメンを決める時にビジュアルや歌やダンス以上に重視するのは人間性であり、それを形作るベースとなるものをとりわけ重視している。推しグループの中には少なからず文学少女と呼ばれているメンバーがいる。そんな中からダ・ヴィンチと本讀乙女に登場したメンバーを記事と共にピックアップしてみました。
1⃣ 長濱ねる(欅坂46)
欅坂46センター平手友梨奈にオススメする一冊? あ、主人公が平手っぽいあの小説で!毎月3人の旬な有名人ゲストがこだわりのある1冊を選んで紹介する、ダ・ヴィンチ本誌の巻頭人気連載あの人と本の話。今回のゲストは、欅坂46とけやき坂46を兼任するアイドル長濱ねるさん。セカンドシングル世界には愛しかないで見事選抜入りを果たし、勢いあるグループの中でも今後の飛躍が期待される彼女は、生粋の文学少女だった!
図書館の蔵書を読み尽くそうと、司書さんに顔を覚えられるほど通い詰めたという長濱さん。インタビュー中も、これまで読んできた本の話題が次から次へと飛び出してきた。「私、表紙をぱっと見てインスピレーションで選ぶんです。そこからその作者の作品を掘っていくんですけど、印象に残っているのは、米澤穂信さんの春季限定いちごタルト事件や氷菓、中村文則さんの何もかも憂鬱な夜にですね。ミステリーが好きで、東野圭吾さん、有川浩さんの作品も読みました。多い時は、月に10冊くらい借りて、夜も寝ずに読んでいました(笑)
「日本語が好き」という長濱さん。印象的だったのは、アメリカに1カ月間ホームステイした時のエピソードだ。「1カ月間、日本語に触れることができない環境だったので、一冊だけ小説を持っていったんです。それが重松清さんのエイジ。それまで読んだことはなかったんですけど、教科書で重松清さんの作品について勉強した時に、参考図書の欄にエイジのあらすじが載ってたんです。それで出発前に急いで買って、カバンに詰め込みました。アメリカで日本語が恋しくなった時には必ず開いて、何回も繰り返し読んだことを覚えてます」
幼少期から読書好きな子どもだった、と語る長濱さん。だからこそ、今でも言葉そのものに強い関心がある。それは自らが歌う歌詞に対しても同様だ。「欅坂46のファーストシングル・サイレントマジョリティーの歌詞を読んだ時は、衝撃を受けました。自然と口ずさんじゃうのは、ルールを説くけどその目は死んでいるという部分。私は、あの歌詞のまんま本当に群れて生きてきたので、中学校時代に出会いたかった歌詞だなと思いました。中学校時代は、本当に気にしいで。友達と話していても、相手が喜んでくれる、良い気持ちになってくれるような返事ばかりを考えて話していたんです。
一個相槌を間違えちゃったら、さっきの言葉、ごめんねって謝ったり。言われた方は気にしてなかったりするんですけどね」(笑)アイドルとして活躍する今の姿からは想像もできないが、当時は周囲の目ばかり気にして、本当の自分を見失っていたという。「電車の中で突然涙があふれてきたり、どうして泣いているのかわからなかったり、とにかく心にきてましたね(笑)。学校が楽しくなかったわけじゃないんですけど……。他人から見られている自分と、自分が考えている自分、どっちが本当なんだろうって。
多分、どちらも本当の自分なんでしょうけど、私は自分で選んだ自分というものを生きてみたくなって、それで欅坂46のオーディションを受けたんです。このまま、周囲に望まれるような生き方をするんじゃなく、自分の意思を持って生きていきたいって」そんな長濱さんと対照的とも言えるのが、強さと無垢さを感じさせる欅坂46のセンター平手友梨奈さん。実はふたり、仲が良いそう。では、平手さんに、もしも本を薦めるとしたら?
「え~!なんだろう……。平手って、あんまり本を読まないんですよね。だから責任重大だなぁ。う~ん……。あ、赤川次郎さん! 読みやすい作品が多くて、読書が苦手でもすんなり入れると思うんです。セーラー服と機関銃とか、主人公は平手っぽい! この作品をオススメしたいと思います!」
2⃣ 松井愛莉(さくら学院)
今回はファッション誌Rayの専属モデルを務める松井愛莉。8月20日に公開する映画青空エールや、今秋放送のフジテレビ第3回 ドラマ甲子園変身に出演する今人気の彼女が、お気に入りの本への感想や本の選び方、読書をするきっかけとなった本、その後の変化など、本に対する様々な視点から語ってくれた。本讀乙女だけでしか見られない撮り下ろし写真にも注目だ。
──撮影お疲れ様でした。本を持っての撮影に最初は戸惑い気味でしたけど、カッコいい写真になりそうですね。
本を持ってさりげなくっていうのに最初は戸惑ったんですけど……なんとなくできたかな?(笑)
──では早速今回紹介していただいた3冊について伺っていきたいと思います。まず村上ラヂオ3: サラダ好きのライオンを手にしたきっかけは?
本屋さんで見かけてただただ気になって買った本です。何回か悩んだ結果、ずっと気になっていたので買っちゃいました。
──何がそんなに気になったんでしょう?
普段、時間がある時にふらっと本屋さんに寄って、表紙や帯とか、後ろに書いてあるあらすじを読んで気になったものを選びます。これはまず表紙がかわいいなと思って。あと、読みやすいですよね。最初目次を見た時に、こんなにあるの?って思ったんですけど(笑)、1つのお話が3ページずつだったので意外に読みやすくて勉強になりました。
──ananに連載されたコラムをまとめたものなので、一篇が短くて読みやすいですよね。
はい。分かりやすく描かれているし、言葉尻も柔らかくてためになります。最後に入っている今週の村上っていう一言が地味に好きです(笑)。
──ふとした一言が面白いんですよね。特に印象に残っているエピソードや言葉はありますか?
わりと最初の方に出てきた事件の話……飛行機が川に墜落した話です。最初の方で読んだからか、このエピソードが印象に残ってます。
──川に浮かんだ6人がいて、救助の順番を全員に譲って亡くなられた方のお話ですね。私もこのエピソードは印象に残りました。
見ている視点が面白いなと思ったり、これを読んでると映画のDVDの話も出てきたりして、そのDVDも見てみたくなります。
──あと、村上さんは音楽もお好きだから、音楽の話もいろいろ出てきますね。
そうなんですよ。経験がすごいなと。海外に行ったり、トライアスロンをやったり、ほんとにすごいですよね。一つ一つがそんなに長くないので、他の本を読んでてあ〜疲れたなっていう時にこの本を読むとほっこりします。そんな感じが好きで、気分転換になるんです。集中して続けて読むのもいいんですけど、こんなふうにパラパラッと読めるのもいいなと思います。
──いつぐらいから本をよく読むようになったんですか?
実は本を読むようになったのが最近なんですよ。一年ぐらい前から周りの人たちに「とりあえず本を読んだ方がいいよ」って言われて。買ってはみたものの、なかなか自分が面白いと思える本に出会えなくて、読んでも途中でやめちゃったりして…本が面白いと思えるようになったのは、この仮面病棟がきっかけなんです。
──そうだったんですか! こちらはサスペンスものですね。
そうなんです。ちょうど実家に帰る時で、電車の中で何か本を読みたいなと思ってたら、帯に面白さぶっ飛び!って書いてあって。それで気になって買いました。読んでみたらすっごく面白くて一気に読み終えました。サスペンスやミステリー系は読みやすいですね。
──主人公の医師が病院で事件に巻き込まれていくお話ですね。
主人公の速水さんが病院に夜勤の代理を頼まれて行くところから始まって、そこに強盗犯が自分が撃った女性を治療しろと入ってきて、そこから事件が始まるんです。最初は普通の事件ものとして読んでたんですけど、病院の中の隠された秘密がどんどん暴かれていくんですよね。読み進めていくうちにいろいろ明かされていくので、気になっちゃって気になっちゃって。最後裏切られました?
──恐らく松井さんと同じように裏切られました(笑)。
ですよね! 結構衝撃を受けました。すごく読みやすくて分かりやすくて、読み進めていくうちにどんどん面白くなっていくので、本を読みたいけどなかなか手を出せずにいる人にぜひ読んでほしいです。
──先程、本を読むようになったのは一年ぐらい前から、とおっしゃってましたが、それまではあんまり読んでなかったんですか?
いや、小学生の時に携帯小説が流行っていて、それにはまりすぎてずっと読んでました。だから、横書きの恋愛ものですね。結構はまっていろいろ読み尽くしました。
──世代ですね。
その頃はすっごい好きで、友達と貸し借りしながら読んでたりして。でも自分の中のそのブームもだんだん消え去って、なかなか本を読まなくなってたんです。だけど監督さんに本を読んだ方がいい、映画よりその原作をいろいろ想像しながら読んだ方が勉強になるって言われて。
──なるほど。演技をする上での勉強の一つですね。
そうです。でも読みたいなと思ってもなかなか手を出せずにいたんです。手を出しても難しくて。たぶん友達から借りたものが難しかったかもしれませんが、最初から面白くないとなかなか先に進めないんですよね(笑)。
──もう一冊ご紹介いただいた冨永愛さんの自伝Ai 愛なんて 大っ嫌いは最初から衝撃的な内容ですよね。この本を手にしたきっかけは?
冨永愛さんのことがずっと前から好きだったのでゲットしました。結構衝撃的ですよね。こういう思いをしたからこそ自分を強くもってできたのかな、ここまでやってこられたのかなって考えると、やっぱりすごいなって思いますし。意外とトラウマやコンプレックスがある人がこの業界は多いなと感じることが多いんですけど、そういう人ってやっぱり強いのかなと思いました。
──松井さんにもありますか?
松井トラウマはないんですけど、人としゃべるのが苦手で…。
──コンプレックスがある?
コンプレックスはいっぱいあります。今でもあります。だけどそれを武器に変えられたら強くなるのかなとも思う。でもなかなかそこまではできないので、富永さんはやっぱりすごいなと尊敬してます。モデルの仕事のことも書いてあるので、分かるなって思ったりすることもあるし、勉強になることもあるし。なんというか複雑な心境で読ませていただきました。
──今読んでる本はありますか?
ありますよ。まだ途中なんですけど、西加奈子さんのうつくしい人を読んでます。人と関わるのが苦手な人が一人で旅行に出るっていう、まだそこまでしか読めてなくて(笑)。旅行に出たら何か変わるかなと思って旅行に出るんですけど、その人の考え方がすごく暗くて、とりあえず何をするにもネガティブな方向に考えてしまう人なんです。私はそこまで考え込む方ではないんですけど、なんか分かるなって思ったり。
──この一年でいろんな本を読み始めて、好きなジャンルは見つかりました?
読みやすいのはやっぱりミステリーだなと思いますが、最近はエッセイを中心に読もうかなと思ってます。
──それはなぜでしょう?
人に興味をもとうと思ったのがきっかけなんです。人が考えてることや、思ってることを読むと、こんなふうに物事を見てるんだなとか、そういうことを考えるのが最近楽しくなって。私は話をするのがすごく苦手で、説明をするのも苦手なので、そういう本を読んでたらちょっとヒントがあるかなって思って読んでます。自分のためになるような、読み終わった後にちょっと考えたりできるような本をなるべく選ぶようにしてますね。
──読むようになって、何か変化はありました?
前より言葉がすんなり出てくるようになった気がします。人としゃべっててもそうだし、この間「説明がうまくなったね」って友達に褒められました。ちょっと嬉しかった(笑)。「すっとストーリーが入ってきた」って言われて、わ〜嬉しい!って(笑)。
──ボキャブラリーや表現力が増えたんでしょうね。
そうですね。ボキャブラリーはちょっと増えた気がします。若いうちに吸収できるものは吸収しておきたいなって思うので、やっぱり本はたくさん読みたいなと今は思ってます。
──松井さんが出演される、8月20日(土)公開の映画『青空エール』は漫画が原作ですね。原作は読まれましたか?
読みました。
──松井さんの役は?
主人公の親友役です。常に明るくて元気で、クラスの姉御っぽくて中心的な存在みたいな感じの女の子なので、私とはまったく真逆で(笑)。だからテンションを上げることを頑張りました。自分では上げてるつもりですが、「もうちょっと上げて」って言われたりして(笑)。常にハイな状態でした。
──青空エールはどんなストーリーですか?
つばさと大介っていう高校生が主人公で、大介が野球部に入って、つばさが吹奏楽部に入るところから始まるんです。部活が中心の話になっていて、その中に恋の要素も含まれたり。私の役は自分自身まだやりたいことが見つかってなくて、頑張っている主人公のつばさを応援する側でした。そんなつばさを見て自分も何かしないとなと思い始めて、好きなチア部に入るんです。それで、みんなで甲子園を目指すっていう内容なんですけど、完成したのを見た時、感動してしまいました。青空エールは映画を見終わった後にすごいエールをもらえるし、自分も誰かにエールを送りたくなるような映画になっていると思います。
──これから読んでみたいジャンルはありますか?
ちょっと難しい本を読んでみたいなと思います。最初に手をつけて、まだ最後まで読めてないものがお家にあるので(笑い)、その本を読むことから始めたいかな。人のエッセイや自伝本も面白いので、そういう本を読みつつ自分の糧にしていきたいですね。
──読んだことのある本が原作になったドラマや映画のお話もあるかもしれない。
そうですよね。私、仮面病棟を実写化してほしいんですよ。いつかされることを願ってます。
──松井さんがやるとしたら、犯人が連れて来た女子大生、愛美ちゃんでしょうか。
でも愛美ちゃんの描写を読むと私と真逆なんですよね。きれいな顔立ち。鼻筋がすっきりしていてって……う〜ん、違うなと(笑)。
──そんなことないですよ。ぜひ松井さんの愛美ちゃん役見たいです。
う〜ん……どうでしょう…できるかな……(笑)。
──では最後に、これからの目標を教えてください。
本を読むようになってから、さらにもっといろんな本を読みたいなと思うようになりました。それと、本を読んでボキャブラリーを増やして、説明だったり、話をうまくなりたいなって思うようになって、本から学んだりいろいろ人と話すことで学ぶこともあると思うので、人となるべく関わりをもつようにして自分自身も成長していきたいなと思ってます。
3⃣ 中元日芽香(乃木坂46)
──今日はいろんなシチュエーションで撮影しましたが、中元さんが一番リラックスできる読書スタイルはどんなスタイルですか?
私は半身浴をしながら読みます。お風呂に持ち込んで読むことが多いですね。
──お風呂の中だと、主に文庫本ですか?
文庫本の方が多いですけど、単行本も頑張って持ち込みます。表のカバーを取って、ちょっと重たいですけど頑張って(笑)。ただ、出るタイミングが難しいんですよね。きりがいいところまで読もうと思ってるのに、たまになかなかきりがいいところまでいかないので、気がついたら1時間30分のタイマーで入れていた暖房がプツッと切れたりして(笑)。そんなに入ってたんだ!って時間を忘れて読むことがあります。
──のぼせたりしないように気をつけてくださいね(笑)。では、中元さんの好きな本のジャンルを教えてください。
基本的にはフィクションものが好きです。……ん、広すぎるな(笑)。今回3冊を選んでみて思ったのは、夜のピクニックは私が中学生の時に読んでいいなと思った本なんですけど、登場人物が中学生で、あとの2冊は芸能界のお話だったりするので、そんなふうに等身大の自分に近いような、自分とどこか共通点のあるようなお話を手に取ることが多いのかなと思いました。
──確かにそうですね。一冊ずつ、どういうふうに出会って、どんなところが好きなのかを教えていただきたいと思います。まず夜のピクニックから。
3冊の中で一番最初に出会ったのがこの夜のピクニックで。私が芸能界に入る前の中学生の時に読んだものです。もともと家族に読書家が多くて、お姉ちゃんも妹も本を読むのが好きなんですけど、この本はお姉ちゃんが読んでいたものを借りたんです。学校行事の歩行会が物語になっていて、一度中学の時に読んだ時は、登場人物の家庭環境が複雑だったりとかで、ちょっと難しいなと思っていて、それで高校に入ってもう一回読んだんです。そうしたら微妙な気持ちの変化みたいなものを改めて解釈することができたんです。
──中元さんは学生生活でこういった思い出に残るような経験はありましたか?
この本のように24時間歩きましょうみたいなハードなものではなかったんですけど、うちの高校にも歩行会があったんですよ。だけど高校に入学する前に乃木坂に入っていたので、学校行事なんかもあまり参加できず、みんなみたいないわゆるザ青春時代を過ごしました!っていう感覚がないんですね。だから、こういうお話って、ある種憧れでもあります。
──憧れ、ですか?
はい。こういう恋愛みたいな経験はないですし(笑)。私がクラスに行くと、まずアイドルだよねっていうフィルターを一枚通して見られちゃうので、普通と言うとおかしいですけど、こういう青春ものに憧れます。
──なるほど。ではピンクとグレーは?
ピンクとグレーは乃木坂に入ってから読んだ本で。私が今読みたい本はこういう本なんだろうなって気付いたんです。
──それはどういうことでしょう?
今オリエンタルラジオさんと一緒にラジオをやってるんですけど、その時に『私は趣味がなくて、これが得意ですとか、これに今はまってますとか、あんまり面白いことがないんですよ。何が趣味なの?って言われたら、ライブDVDを見たり、音楽を聴いたり。そういうことを言ってもつまんないじゃないですか』って言ったら、中田さんに『ひめたんはプライベートでもアイドルでいることが、仕事のことを考えることが趣味なんだよ』っていうふうに言われてハッとしたんです。だから私はこういう芸能界のお話を好むんだ、って。
──興味深いお話ですね。実際に読んでみていかがでしたか?
読んでいるうちに、この作者が芸能人である加藤シゲアキさんだっていうことを忘れてましたね。芸能界って、きれいなことばっかりじゃなかったりすることも多いじゃないですか。アイドルとしてこういうことを書くのはどうなんだ?って思うところもなく、ありのままを書いていて、その言葉の一つ一つにすごくビックリしました。加藤さんは作家としてもすごい方なんだなと思いましたね。読み終わった後、『ピンクとグレー最近読んだんだ』って齋藤飛鳥ちゃんに言ったら、『ちょうど読みたいと思ってたの』って言ってたので貸したんですね。そしたら、グアム行きの飛行機が片道確か3時間ぐらいなんですけど、その行きの飛行機の中で読み終わっちゃったって言ってて(笑)。
──早い! 齋藤さんは何か感想をおっしゃってました?
『すごく面白かった』って言ってくれました。メンバーとあんまり本の貸し借りをしないんですけど、この作品はそんなふうに繋げてもくれました。
──ピンクとグレーは主人公が男性でしたけど、女性アイドルのよりリアルなところが出ているのが、この武道館ですよね。この本はどんなきっかけで読まれたんですか?
ちょうど発売されたばかりの頃に朝井リョウさんがこの本についてテレビで対談していて。アイドルのお話で、武道館を目指していて、ちょうど私も一回武道館のステージに立っているから景色は知ってるなあと。それで面白そうだなと思って読んだんですけど、かなりリアルで(笑)。
──同じグループで見ているところは同じでも、メンバーそれぞれが思うことや、そこに行き着く手段は違うものなんだなということをリアルに感じました。
そういうことってありますね。乃木坂もグループとしての目標があって、去年までだったら例えば紅白歌合戦に出たいねだったり、今だったらミリオンいきたいねだったり、そういう一つ大きな指標があった方がいいなと思ってるんですけど、その先にいつか乃木坂がなくなった時にこういうことをしたいなっていうものを、みんなそれぞれが持っていたらいいなと思うんです。今もモデルをやってる子もいるし、舞台に出ている子もいるし、オシャレが上手な子もいるし、最近はかずみんが小説を書いたりもしてますよね。そんなふうに乃木坂のグループにいる中で、こういう世界もあるんだなっていうことをみんな見つけていってほしいなって思いました。
──それぞれが歩む道を見つけてほしいということですね。この本の中でもそうですが、昔に比べると今のアイドルの方の中には、人間臭い部分やドロッとしたところを見せる人達もいますよね。
それこそAKB48さんとかはドキュメンタリー映像を出されていますよね。私にとってのアイドルのイメージって手が届かないみんなの憧れみたいなところがあるんですけど、最近はそういうわけでもないかもしれない。葛藤している姿も見せるし、楽しいことだけじゃない。そういうところも全部ひっくるめて応援してくださるファンの皆さんがいて。きっと求められるものも変わってきてるんだろうなと思います。
──先程お話してくださいましたが、中元さんが思うアイドル像は、手が届かない存在なんですね。
私の母がビンクレディさんが好きで。再結成された時にリリースされたDVDなんかを持っていたり、再結成ライブも一緒に行ったりしてたんです。当時のピンクレディさんは、収録のギリギリまで点滴を打ってて、でも収録には笑顔を見せて、絶対にその裏側を見せたりしない。そういうものだと思っていたし、テレビの中でしか会えない、みたいなのが私の中のアイドルのイメージだったんです。でもきっと、現代のアイドルの形も5年先ぐらいのアイドルファンの方が見たら、『あ、当時のアイドルってこんなんだったんだ』なんて思うくらい、変化しているんじゃないかなと思うんです。
──中元さんは先のことをすごく考えていらっしゃるなと思います。
遠い未来はわからないんですけど、『3年後どうしてるのかな』ってよく言ってます。怖いですもん。自分がどうなってるのかとか、グループがどうなってるのかとか、アイドルがどうなっているのかとか。とはいえ、私は今アイドルをやっていることがすごく楽しいんです。大学への進学も考えたんですけど、私の場合はそれで活動が制限されるなら悔しいなって思って、行かなかったんです。それぐらいアイドルの活動しか見えていないので、だからこそ将来グループが解散した時に、私何してるんだろうって、一人になった時にポツンと思いますね。
──これから読んでみたいジャンルの本はありますか?
自己啓発本とかあるじゃないですか、最近あのコーナーがすごい好きで(笑)。なんだろう、生き方なのかな、ポジティブになるには、とか。
──最近だと、物を持たないミニマリストとの生き方の本とか人気ですね。
中元あ、それ気になります! 私荷物多いので。そういう本を今後読んでみたいです。
──中元さんは読んだものに影響受けるタイプですか?
いや、この本に感化されて人生変わった、ってことは今はないですけど、やっぱり本でしか得られない深みみたいなものはありますよね。実際に見てみないとわからない景色だったりとか、その人の気持ちになってみないとわからないことだったりとかあるんですけど、同じように本でしか得られないことはあると思っていて。
──それで何かを変えるというよりは、生活の肥やしにするというか。
そうですね。私は何かを発信する立場でもあるので、表現力じゃないですけど、歌うのか、演じるのか、そういう時の引き出しが増えたらいいなと思っています。
──最後に近況と、今後の目標を教えてください。
乃木坂全体としては、3月に永島聖羅ちゃんが卒業して、今度深川麻衣ちゃんも卒業するんですね。夏には3期生が入ってくることもあって、5年目ともなると、グループの形もかわってくる時期なのかなと。昔は、自分はグループの中でどこの立場なんだろうって悩むことがあったんですけど、最近は自分らしくいられたら、それで見てくれる人がいてくれるなら、どこでもいいやっていう気持ちでいます。メンバーも個人個人の仕事もすごく頑張っていて、だんだんグループが大きくなっていくのを感じるので、その勢いを落ちることなくどんどん出していけたらいいなと思っています。
5月25日に発売したアルバムそれぞれの椅子も、一つ大きな括りになると思うので、アルバムだったり、夏のツアーだったりを頑張りたいなと思います。今後の目標は、私個人としては今ラジオ番組を一つ持ってるんですけど、ラジオのお仕事がすごく好きで、言葉で何かを伝えるお仕事がすごく好きなので、今後もナレーションのお仕事なんかもやっていけたらいいなと思いつつ、最近20歳になったばっかりなので、一人の女性としてステキな女性になれたらいいなっていうふうに思ってます。
──20歳になったらできることも増えるから、人との付き合い方も変わってきますよね。
やっぱりそうですよね。私、中学生でこの世界に入ったので、『夜10時以降はこの仕事はダメです』とか制限が多かったんです。でもこれからはグループとしての縛りはありますけど、私の気持ち的にはノーリミットなので(笑)、いろんなことに挑戦していけたらいいなと思います。
【欅坂情報】
☆9月17日、NHKBSプレミアムAKB48SHOWに出演決定!世界には愛しかないフルVer.披露!
☆文学少女といえばインテリ、欅坂46インテリ女王決定戦の模様です。
【乃木坂情報】
☆本日も気になる危ういきぃちゃんブログ特集です。
タイトルは究極とはでしたがその後が、ぐへへへへへへ まいったか-
世の中にはどうにもできない
どうしようもできないことで
溢れているんだって気づくのが嫌だ!
(中略)
少し前まで流せたけどそれができなくなって変えたくなる!どうにかしたくなる!
それも全部性格なんだろな~
☆斎藤ちはるも相変わらず戦っているようです。
そろそろ諦めたたら?って思われても諦めてやんないぞ。って気持ちにもなれる。負けたくない。
こんな肉まんみたいな顔してた私よりも成長した私でまた選抜に入りたい。肉まん。。
☆本日、広島カープ優勝間違いなし!カープ優勝おめでとう!
☆川村真洋の生演奏・生配信
❶9月の検索KW:1位さくら学院、2位長濱ねる、3位BABYMETAL、4位中元すず香、5位夏川りみ
❷音楽系ページ:1位女性アイドル考、2位図書カード優待銘柄、3位グローバル少女長濱ねる
4位アイドル雑誌、5位長濱ねると平手友梨奈(○)
☆本日の名言152:みだりに過去に執着するなかれ、いたずらに将来に望を属するなかれ、渾身の力を込めて現在に働けというのが、私の主義なのである。 (夏目漱石)
☆本日の動画:けやき坂46のひらがなけやき サプライズ公開 !です。
けやき坂46 楽曲 ひらがなけやき サプライズ公開 ! ( 画質UP... 投稿者 reIIJAN