多くの読者は「日の丸半導体」という言葉がかつてあったことを覚えているでしょう。事の発端はバブル以前に半導体の世界シェア―が５０％以上あった日本のシェアーがどんどん下がり、韓国や台湾に追い越されたからです。理由はいろいろあるのでしょうが、一番はアメリカに言われたら何も言えなくなる属国日本の悲しい性です。戦争に負けて軍隊を持たず、朝鮮戦争が始まれば後方支援と称して様々な日本の企業に仕事が舞い込み、戦後復興の大きな力になったのは周知の事実です。その後もアメリカの庇護の下、平和国家として経済だけに集中できたから、東京２３区だけでアメリカの全土が買えるような異常なバブルにまで進展しました。今日はそんな日本が再び半導体戦争の真っただ中に参戦するという話をご紹介します。
1⃣ 日経スペシャル ガイアの夜明け『スクープ！ニッポン半導体 復活の道』
１２月９日に放送された『スクープ！ニッポン半導体 復活の道』を見て記事を書こうと思いました。日本の主要８社がまた日の丸半導体の会社を作ろうとしているのは知っていましたが、どうせ失敗するだろうと思っていました。と言うのは今更半導体戦争に参戦しても勝てる見込みがないと思っているからです。かつてエルピーダメモリという会社があって、元は１９９９年にＮＥＣと日立のＤＲＡＭ部門が統合して設立されたＮＥＣ日立メモリという会社が母体だったが、両社から経営者が交互に送り込まれて業績が低迷するというガラパゴス日本の典型のような会社だった。
２００２年にアメリカの司法省はＤＲＡＭメーカー５社に対する国際カルテルの訴訟を起こした。アメリカの会社は司法取引に応じ、調査に協力することによって訴訟を免れた。エルピーダメモリは結局赤字に転落し、２０１２年には会社更生法を適用し事実上倒産した。その会社をただ同然で買い取ったのがアメリカのマイクロンテクノロジーである。これでアメリカの汚い手口が分かるが欲しい会社を乗っ取る場合にアメリカの会社がスパイのような役割をして結局倒産させてアメリカの会社に買わせたのである。それでも韓国の企業は生き残ったから日本の問題だろう。
日本の半導体メーカーでトップはＮＡＮＤ型フラッシュメモリを主に生産するキオクシアＨＤで、２０１７年に東芝の半導体メモリ事業を分社化して設立され、世界の半導体売上高で８位の会社です。他にもルネサスエレクトロニクスも半導体メーカーですが、三菱電機・日立から分社化したルネサステクノロジとＮＥＣから分社化したＮＥＣエレクトロニクスの経営統合によって２０１０年に設立した会社で、世界の半導体売上高で１５位の企業です。２０２１年の世界の半導体シェアは１位アメリカ５４％、２位韓国２２％、３位台湾９％、４位が欧州・日本の６％、６位中国４％です。
かつて世界の５０％以上を占めていた日本はアメリカの策略等によって立場を逆転され、米韓台独占の市場になっている訳です。ところが今回の半導体メーカー連合の話はガラパゴス日本だけの話だけではなくて、寧ろアメリカ主導による米台日連合のような様相なのです。中国に半導体を渡すと軍事・宇宙・経済等のあらゆる分野でアメリカのみならず世界の平和が脅かされる可能性があるからです。かつての日本以上に強力に危険国家中国潰しと排除が行われている訳です。米中経済戦争が日本にプラスに働いているのが今回のニッポン半導体復活の道なのです。
2⃣ 米国・台湾・日本半導体連合
日本はＴＯＹＯＴＡ・ＮＴＴ・ＳＯＮＹ・ＳｏｆｔＢａｎｋ・ＤＥＮＳＯ・ＫＩＯＸＩＡ・ＮＥＣ・三菱ＵＦＪの日本を代表する８社が国策会社ラピダス「Ｒａｐｉｄｕｓ」を設立し、参加します。韓国では日本は半導体分野では遅れているから今回も失敗すると思っていたようです。ところが今回の試みは今までと全く違っていて、日の丸半導体復活が目的ではなく、米国・台湾・日本連合の対中国包囲網なのです。そもそもの発端は２０１９年春頃、ＩＢＭから東京エレクトロンの前社長東哲郎（７３）に「２ナノメートルの半導体製造技術が確立したから、やらないか？」という電話が入ってからだったようだ。やるとなると莫大な費用と時間がかかるから経済産業省とも相談して国策会社を作ることになったようだ。
主導しているのは中国の進出に対して危機感を持っているアメリカ商務省長官ジーナ・レモンドのようで、日本側の中心人物は萩生田紘一政務調査会長のようです。今回の半導体連合が過去のガラパゴス日本連合と違うのはＩＢＭから最先端の革新技術提供が約束されていることです。日本が独自に取り組んでも１０年かかってもできるかどうか分からない最先端技術が得られる可能性があることです。しかもアメリカ政府が後押しをしてくれますから邪魔する国は無いに等しい訳です。日本が気にしなくてはならない国は中国だけで、最大の貿易相手国ですから無視できる訳がありません。今の中国はアメリカと経済戦争中ですから、日本とは上手くやりたいのが現状です。
一方で、台湾のＴＳＭＣは半導体ファウンドリの分野で世界シェア５０％越えの超優良企業ですが、２０２４年の完成を目指して熊本県に工場を建設中です。工場が隣接するソニーやＤＥＮＳＯとの協力も考えられそうです。この工場で製造するのは残念ながら２０ナノメートル台の前世代型の半導体だから、韓国も馬鹿にしているようです。ＴＳＭＣも自社の宝である最先端の技術は守りたいでしょうから致し方ありません。しかしながらアメリカでは最先端のＴＳＭＣの工場が建設中ですから、日本に対する態度とは全く違います。そんな状況の中、極秘でＩＢＭと共同で日本に最先端の半導体企業を作ろうとしているのですから、ＴＳＭＣも韓国の半導体メーカーも気が気でならない訳です。
3⃣ ソニーグループの最新ニュース
ソニーグループが、熊本県内に半導体の新工場を建設する検討をしていることが１５日分かった。熊本県合志市が計画する新たな工業団地内が建設の候補地で投資額は数千億円に上る見込み。２０２５年度以降の稼働を想定する。 新工場では、スマートフォン向けの画像センサー製造を手がけるとみられる。世界的な景気の減速懸念による需要見通しを踏まえ建設時期や投資規模を慎重に判断する。 ソニーは既に、熊本県内で最先端のセンサーを製造している。さらに、世界大手の台湾積体電路製造ＴＳＭＣやデンソーと組んだ半導体工場の建設を同県内で進めており、２０２４年末までの生産開始も目指している。
4⃣ 半導体のメインプレーヤー
半導体と一口に言っても設計・製造の売り上げ５３兆円の中身はロジック２１兆円、メモリ１８兆円、その他１５兆円の３部門に分かれます。ロジックではｉｎｔｅｌが圧倒的で、ＴＳＭＣ・ＢＲＯＡＤＣＯＭ・ＳＡＭＳＵＮＧ・ＱＵＡＬＣＯＭＭ・ＮＶＩＤＩＡが１兆円越えの企業です。メモリではＳＡＭＳＵＮＧが圧倒的で、ＳＫｈｙｎｉｘ・ＭＩＣＲＯＮ・ＫＩＯＫＸＩＡが１兆円越えの企業です。その他はＴＥＸＡＳ ＩＮＳＴＲＵＭＥＮＴＳだけがギリギリ１兆円越えで、続くのがイメージセンサーのＳＯＮＹです。日本ではＫＩＯＫＸＩＡとソニーの名前が辛うじて入っている状態です。そこに日本の国策会社ラピダスがどれくらい食い込めるかという話です。
ラピダスの社長は２００３年頃、日立が半導体部門を分離した時に誕生したトレセンテクノロジーズの責任者だった。当時世界最速の生産ラインを構築して世界が注目するような会社だったが、日立が独立させなかった為に自由度が無くなり、結局当時の日の丸半導体会社に吸収された。半導体業界で尊敬されている東京エレクトロンの前社長東哲郎（７３）はＩＢＭからの話を貰った時にラッキーだと思ったらしいが、その会社の社長はトレセンテクノロジーズの責任者だった小池淳義（７０）一択だったようだ。ガラパゴス日本の象徴のような親会社日立の犠牲になった元経営者に日本の未来を託したのです。
ラピダスとはラテン語発祥で、急速という意味らしく、小池淳義が１人で考えた社名だそうです。小池社長は日の丸半導体という言葉が嫌いだそうで、日本だけで何とかしようとする古い経営者とは一線を画している。２０年前に考えて潰された夢を再び叶えようとしている訳で、その成功が日本の未来を左右すると言っても過言ではありません。今や半導体を制するものが世界を制すると言っても過言ではない程重要なチップになっています。半導体が無いとロシアの精密ミサイルも飛ばせないし、車は走らせません。日本の強みは半導体製造装置で、東京エレクトロンとオランダのＡＳＭＬが牛耳っています。
日本が今度こそ最後のチャンスと背水の陣で臨むのがラピダスで、日米政府の全面的な支援を受けて船出をします。アメリカのＩＢＭは勿論、オランダのＡＳＭＬ、台湾のＴＳＭＣも巻き込んで中国包囲網の一環として設立されたのです。一番苦々しく思っているのは中国でしょうが、韓国も他人ごとではありません。日本だけでは大したことができないと高を括っていたら日米台の連合だった訳です。しかも台湾さえも知らされていなかったのがＩＢＭの技術支援です。台湾は中国のミサイル基地が僅か２５０ｋｍ先にありますから、アメリカとしては自国本土以外に日本にも製造拠点を作りたいと思ったのでしょう。
5⃣ 朝鮮日報の記事（一部）
米アップルのティム・クック最高経営責任者がコロナ以降初めて日本を電撃訪問した。クックＣＥＯによる今回の訪問は、日本の部品供給メーカーやアプリ開発者との協力を強調するためと受け止められている。クックＣＥＯはコロナ以前にもそうした理由で何度も日本を訪れているが、韓国はＣＥＯになって以降１０年間で一度も訪れたことがない。９月に発売されたｉＰｈｏｎｅ１４が日本など他の海外市場に比べ、韓国で価格が大幅に引き上げられるなどアップルの韓国冷遇が論議を呼ぶ状況にあり、クックＣＥＯの動向が注目される。クックＣＥＯは１４日、自身のツイッターで日本を訪れたことを明らかにした。
今回の来日にはアップルのワールドワイドマーケティング担当上級副社長を務めるグレッグ・ジョスウィアック氏も同行した。クックＣＥＯは訪日の様子をツイッターに詳細に投稿した。前日に熊本城を訪れた後、「日本に戻って来られてうれしい。熊本城を訪れ、ランドマークを復元するために行った大変な作業について知った」と綴った。その後はジョスウィアック副社長と共に熊本県内の小学校を訪れた写真を載せ、「熊本の小学校では創意力と技術を授業に生かすためにｉＰａｄを使用している」と書き込んだ。また、ソニーの工場を訪問し「アップルはｉＰｈｏｎｅに世界最高のカメラセンサーを搭載するため、ソニーと１０年以上協力してきた。絶え間ない革新に向けた互いの協力を再確認することができた」とした。
東京に移動したクックＣＥＯは、銀座と表参道にあるアップルストアを訪れたほか、ゲーム会社コナミとストリートファッションブランドのＶＥＲＤＹに立ち寄った。会った人物と企業をほぼリアルタイムでツイッターに投稿している格好だ。クックＣＥＯが直接日本を訪れ、提携業者や店舗を視察したのは、それだけ日本市場がアップルにとって重要だからだと受け止められている。米コンサルティング業者アナリシスによると、２０２０年現在でアップルのアップストアが提供する商品・サービスの売上高で日本は３４６億ドルを占め、中国３,０００億ドルと米国１,７５０億ドルに次ぐ３位の市場だ。
アップルもクックＣＥＯの訪問に合わせ、同社が日本のサプライチェーン拡大のために２０１８年から５年間で１,０００億ドル以上を支出したと指摘。ｉＰｈｏｎｅ専用アプリサービスなどを通じ、日本で１００万人に達する雇用創出を支援していると説明した。また「アップルと取引関係がある日本企業は１,０００社余りに達する」とし、「ソニーのような多国籍企業だけでなく、アップルウォッチバンドの一部を製造する井上リボン工業など中堅・中小企業とも提携している」と紹介した。日本経済新聞など日本メディアも同日、クックＣＥＯが直接日本に訪問したのは、日本の部品メーカーやアプリ開発者との協力を強調し、日本政府内で議論されているアップストア規制などをけん制するためだとの見方を伝えた。
6⃣ 感想
中国が最先端の半導体製造技術を手に入れたら手に負えなくなりますので、民主主義国家が連合を組んで中国包囲網を築いているということでしょう。そんな中で一番困惑しているのは結びつきが非常に強い台湾と韓国でしょうが、日本も無関係ではありません。いづれにしても防衛面では対北朝鮮政策として日米韓連合があり、対中国対策としては日米豪に加えてフィリピンやインドがあります。それに最近はカナダ・イギリス・フランス・ドイツ等も加わっていますから中国の将来は暗そうです。ＴＳＭＣは日本に２つ目の半導体工場を作るそうですし、台湾もＩＢＭがありますから、決して自分の思い通りにはならないようです。半導体を制する国が世界を制することになりそうですから、アメリカ・日本・台湾連合が世界の中心になる日もそう遠くなさそうです。
【その他の情報】
１⃣ 欅坂/日向坂/櫻坂/乃木坂/カラバト/ＳＴＵ/ＡＫＢ-Ｇ等スケジュール
１２/１７（土） 長濱ねるＭＣのBIBLIOTHECA THE WEEKEND LIBRARY放送（１５時～）
１２/１７（土） 長濱ねる出演/舞いあがれ！リトルトリップ再放送（１６時３０分～）
１２/１７（土） 日向坂４６のひなくり２０２２＠有明アリーナ開催（～１８日）
１２/１７（土） 山﨑天・森田ひかるがオモウマイい店に出演（１９時～）
１２/１７（土） 松村沙友理・新内眞衣がちょっと福岡に出演（２０時～）
１２/１７（土） 菅井友香が楽しく学ぶ！世界動画ニュースに出演（２１時５５分～）
１２/１７（土） 生田絵梨花ＭＣのＶｅｎｕｅ放送（２３時～）
１２/１７（土） 影山優佳がＡＢＥＭＡ/３位決定戦にゲスト出演（２３時１５分～）
１２/１８（日） 影山優佳がＡＢＥＭＡ/決勝戦にゲスト出演（２３時～）
１２/１９（月） ＣＤＴＶライブライブ４時間ＳＰに乃木坂・ＡＫＢが出演（１９時～）
１２/２０（火） 影山優佳がワールドカップカタール大会総集編に出演（０時２０分～）
１２/２０（火） 金村美玖の１ｓｔ写真集/羅針盤の発売日
１２/２０（火） 櫻・乃木坂がASIA EMOTIONAL MUSIC FES 2022に出演（～２１日）
１２/２０（火） 菅井友香が踊る！さんま御殿３時間ＳＰに出演（２０時～）
１２/２０（火） 長濱ねるがＭＣを務めるセブンルール放送（２３時～）
１２/２１（水） 西野七瀬がランジャタイのがんばれ地上波に出演（２時３６分～）
１２/２３（金） 長濱ねるＭＣ番組/旅する音楽スタジオ長崎編後編（１時～）
１２/２３（金） 日向坂４６がＭステウルトラスーパーライブに出演（１７時～）
１２/２４（土） 長濱ねるが人生最高レストランにゲスト出演（２３時３０分～）
１２/２５（日） ＴＨＥカラオケバトル年間チャンピオン２０２２決定戦（１８時３０分～）
１２/２５（日） 影山優佳が有吉ぃぃｅｅｅｅｅ！ドリームマッチに出演（２２時～）
１２/２６（月） 影山優佳がＱさま！！年末３時間ＳＰに出演（１９時～）
１２/２７（火） 山本彩が東京ＥＸ ＴＨＥＡＴＥＲ六本木でワンマンライブ開催
１２/２７（火） 東村芽依・佐藤楓がＳＡＳＵＫＥ第４０回記念大会に出場（１８時～）
１２/２８（水） 菅井友香の卒業記念書籍/Ｗアンコール発売日
１２/２８（水） 守屋麗奈がゴールデンラヴィット！３時間ＳＰに出演（２１時～）
１２/３１（土） 紅白歌合戦に乃木坂４６・日向坂４６が出演（１９時２０分～）
１２/３１（土） 中田花奈がＣｈｕｎ.で年越し蕎麦を食べる会を開催
０１/０１（日） 梅澤・与田・山下・久保が芸能人格付けチェックに出演（１７時～）
０１/０３（火） 長濱ねる・福原遥等が舞いあがれ！お正月スペシャルに出演（８時～）
０１/０３（火） 西野七瀬がＮＨＫ時代劇いちげきに女郎役で出演（２１時～）
０１/０３（火） 内村＆さまぁーずに小林・田村・松田・武元・山﨑が出演（２３時～）
０１/０４（水） 河田陽菜が再現できたら１００万円、神業チャレンジに出演（１９時～）
０１/０５（木） 小林由依が浜ちゃんが！に出演（２時２９分～）
０１/０５（木） 長濱ねる出演の木曜ドラマ/警視庁アウトサイダー放送開始（２１時～）
０１/０８（日） 齊藤京子が千鳥の鬼レンチャン３時間ＳＰに出演（１９時～）
０１/１０（火） 松田里奈がロンドンハーツ３時間ＳＰに出演（２０時～）
０１/１４（土） 渡邉美穂が映画/イチケイのカラスＳＰドラマに出演（２１時～）
０１/３０（月） 長濱ねる出演のＢＳドラマ/旅屋おかえり長野編前編（１９時～）
０１/３１（火） 長濱ねる出演のＢＳドラマ/旅屋おかえり長野編後編（１９時～）
０２/１５（水） 櫻坂４６の５ｔｈシングル/タイトル未定発売予定日
※昨日は夜７時から影山優佳が『あなたは小学５年生より賢いの？』に出演しましたが、残念ながら最終問題で脱落してしまいました。ふなっしー以外は最終問題まで行きましたから流石ですが、阿部亮平は最後の最後に間違えました。影山優佳も最後の問題で間違えましたが、ふなっしー以外の３人は救済の使い方が絶妙で流石でした。最終問題は３人とも似たような難易度でしたが、影山優佳は時事問題だっただけに正解して欲しかった。特に「アメリカの大統領選挙が来年」という大ポカをしており、今年はＷ杯でサッカー１択だった影響もあるのでしょうが、リベンジして欲しい。それでも２１才女性アイドルが初登場で、年に一度の１,０００万円大会に呼ばれたこと自体が素晴らしいと思います。
※昨日は長濱ねるも夜８時からＮＨＫ-ＢＳ４Ｋ『夜の沖縄・美ら海水族館』に生出演していました。重なっているから録画しようと思ったが、２台のブルーレイレコーダーどちらも４Ｋ対応でない為に録画できませんでした。その為、影山優佳は最終問題の前に見るのを止めて後から結果を知りました。長濱ねるは昨日は沖縄にいた訳で、この放送自体を直前に知りましたので慌てました。私は沖縄は何度も行っているのですが、美ら海水族館は行ったことが無いので是非一度行ってみたいと思いました。今日は１５時から長濱ねるＭＣのラジオ番組『BIBLIOTHECA THE WEEKEND LIBRARY』がありますし、来週は月金に朝ドラ出演、クリスマスの夜にも『人生最高レストラン』に出演するから楽しみです。