これまで何度か記事にもしましたが、私が一番好きなアイドルグループは欅坂46でも日向坂46でもなく、ひらがなけやきです。つまり、『けやき坂46』が一番好きだったのですが、秋元康の作り上げたアイドル長濱ねるのストーリーに魅了されたからでした。秋元康は作詞家であり尚且つ構成作家らしく、物語を創り上げることに長けています。特別な形で3日程度遅れて内定した長濱ねるを、意図的に2か月以上1人だけ別レッスンして大きく遅れて加入した特別なアイドルという物語にしました。今日はそんな幻のような奇跡のアイドルグループ『けやき坂46』の秘話をご紹介します。
1⃣ けやき坂46誕生
運営の特別待遇で、しかも意図的に大きく遅れて加入させられた長濱ねるは正規メンバーの殆どからの冷たい視線に晒され、加入直後は針の筵だったようです。それを緩和する為に秋元康が考えたのが、長濱ねる1人だけのアンダーグループ『けやき坂46』を誕生させるという発想でした。秋元康が考えた長濱ねるの仲間を集めるという発想であり、長濱ねる一人の為にアンダーグループを作るという考え方です。まだデビューさえしていない欅坂46の1期生からしたら、早くも2期生を加入させれば下手したら自分はデビュー時点でアンダーに落とされるかもしれないと考える訳です。
結果的に『けやき坂46』1期生11名が加入したのは2016年5月8日でしたから、欅坂46がデビューした2016年4月6日からたった1カ月ちょっと後でした。しかもたった1人の『けやき坂46』長濱ねるのデビュー曲『乗り遅れたバス』のバックダンサーは平手友梨奈・今泉佑唯・小林由依・鈴本美愉という欅坂46のエースクラスばかりでしたから、いかに秋元康が長濱ねるを重視していたかが分かります。ただこのことが後に平手友梨奈の『けやき坂46』拒否事件に繋がり、運営の考えたアンダー構想は崩壊し、結果として2019年2月11日に発表された日向坂46誕生に繋がるのです。
2⃣ 平手友梨奈による合同選抜崩壊事件(文春オンライン2020/2/8)
2017年7月某日、欅坂46とけやき坂46のメンバーほぼ全員は、運営事務所に集められた。前出の欅坂関係者が話す。「今野義雄さんが集合したメンバーの前で、『次のシングルは漢字とひらがなを合わせた32人の中から選抜制にします』と、唐突に発表したのです。何も知らなかったメンバーたちは騒然としていました。今野さんはそんな彼女たちを前に、選抜メンバー18人の名前を次々に読み上げました。結局、漢字の21人のうち8人が落ちてしまい、逆にひらがなからは5人が選抜に入った。驚きと興奮が渦巻く中、選抜に選ばれて、泣いて喜んでいるひらがなのメンバーもいました。やはりひらがなにはまだ2軍のイメージがありましたから、大きな喜びだったと思います」
だが、平手は今野義雄さんに対し、毅然と反旗を翻したのだ。「『21人で欅坂なんです。選抜にするなら私はもうやりません』。平手さんは今野義雄さんを含めたスタッフたちに対してこう言い放ったのです。平手さんのこの発言で、場の空気は凍り付きました。泣いて喜んでいたひらがなメンバーも何も言えなくなり、黙って下を向いていました。はじめはシーンとしていたのですが、徐々に平手さんの意見に賛同するメンバーが現れたのです。次々に『私もそう思います』 『私も!』と声を上げた。スタッフたちは懸命に説得していましたが、なかなか話はまとまらなかった。最終的に決定打となったのは、平手さんの『秋元さんと話してくる』という一言でした」と、欅坂46関係者が語った。
3⃣ 長濱ねるの欅坂46専任と卒業
長濱ねるの為に作られた『けやき坂46』でしたが、平手友梨奈の合同選抜拒否事件から暗雲が漂い始めます。つまり、ただ一人兼任していた長濱ねるはどちらかのグループに絞らなければならなくなりました。運営は兼任が激務で耐えられなくなったからと嘘の理由を言っていましたが、長濱ねる本人はやる気満々でした。だからこそ大学進学も諦めたのですが、もうこの時点で『けやき坂46』の独立は確定的となり、どちらかを選ばなければならなくなったのです。私はこの時点であれば欅坂46を選んで正解だったと思いますが、もし『けやき坂46』を選んでいたらどうなったかを考えてみたいと思います。
長濱ねる自身は両方やりたかったと思いますが、特に『けやき坂46』は自分の為に結成されたグループでしたから猶更悔しかったと思います。1期生は長濱ねると同じグループになるということは分かっていましたが、その長濱ねる自体が冠番組で初出演でしたから、長濱ねる云々というよりアイドルになりたいというメンバーばかりだったと思います。ところが2期生は『けやき坂46』と長濱ねるに憧れて加入していますから、相当レベルが高かったのです。当時の私の記事でも「小坂菜緒・金村美玖・渡邉美穂・丹生明里・松田好花・河田陽菜・宮田愛萌・濱岸ひより・富田鈴花」のレベルの高さを称賛しています。
2期生の募集CMは当然長濱ねるで、だからこそというのもあるのでしょうが、ねるファンが多くて9人中、小坂菜緒・渡邉美穂・丹生明里・濱岸ひよりの4人がねる推しだと言っていました。それだけではなく、この2期生オーディションには賀喜遥香・佐藤璃果・清宮レイ(現乃木坂46)、森田ひかる・田村保乃(現櫻坂46)も参加していたのです。森田ひかるは飛行機が欠航して辞退となり、田村保乃に至っては郵便物の見落としで断念したようです。田村保乃も長濱ねる推しで、長濱ねるが欅坂46専任になってからは欅坂46のオーディションに合格しましたが、2人が一緒に活動できたのはたった半年だけです。
冠番組で長濱ねるの卒業セレモニーとして欅坂46の2期生がスーパーボールキャッチをしていましたが、田村保乃はTVカメラの前にまで来て怒られていました。それだけ自分が取りたかったのでしょうが、森田ひかるに取られて泣いている姿が印象的でした。ただ、9人いる中で森田ひかるのコップに入るようにバウンドさせたようにも見えましたし、しかもコップに入った瞬間に「2代目長濱ねるは森田ひかるに決定!」というテロップが出ましたから、運営の作戦にねるが答えただけかもしれません。その証拠に櫻坂46の初代センターは森田ひかるになりましたから、話があまりにも出来すぎていると思います。
※上記の写真は『けやき坂46』最終審査の風景ですが、一番手前の2列目の9番が賀喜遥香で、2番が佐藤璃果です。
4⃣ 幻のけやき坂46
もうお気づきかもしれませんが、長濱ねるが認知された『けやき坂46』2期生オーディション以降には凄い人材が多く集まっていたのです。そこで長濱ねるがもし、『けやき坂46』に残っていたとして、しかも不合格・辞退等が無かったとしたらどんなドリームアイドルグループになったかを考えてみたいと思います。
0期生:長濱ねる
1期生:齊藤京子・加藤史帆・影山優佳・佐々木久美・佐々木美玲(インスタフォロワー数順)
卒業生:柿崎芽実
2期生:小坂菜緒・金村美玖・丹生明里・松田好花・河田陽菜
卒業生:渡邉美穂
乃木坂46:賀喜遥香
櫻坂46:森田ひかる・田村保乃
主だったメンバー名を挙げれば秋元康が最も理想的だという16名のドリーム選抜の完成です。フォーメーションは以下のような感じでしょうか?各グループのセンター経験者揃いですから強いし、長濱ねるも坂道AKBの『国境のない時代』では宮脇咲良・与田祐希・山下美月・齋藤飛鳥・堀未央奈・松井珠理奈等を従えていたのですから、正にドリームアイドルグループ誕生になったと思います。
☆ 『けやき坂46』ドリームアイドルグループ
3列目:佐々木久美・影山優佳・丹生明里・河田陽菜・渡邉美穂・佐々木美玲
2列目:柿崎芽実・金村美玖・齊藤京子・加藤史帆・松田好花
1列目:森田ひかる・賀喜遥香・長濱ねる・小坂菜緒・田村保乃
他にも1期生には潮紗理奈・東村芽依、2期生には富田鈴花、3期生には上村ひなのもいますから、20名のドリーム選抜も可能ですし、4期生には渡辺莉奈・正源司陽子・清水理央等の逸材もいます。
5⃣ 感想
『けやき坂46』は、2015年11月30日に長濱ねるが特例で欅坂46に加入した際に、総合プロデューサーの秋元康の「欅坂46というグループの中に、ひらがな表記の『けやき坂46』というチームを作ろう」という発言から発足したグループです。今更語る必要性も無いが、前代未聞の2次審査の段階で内定に当たるS評価を受けた長濱ねるについては秋元康も相当の期待をしていたことが分かります。2015年11月30日と言えばまだ欅坂46の知名度も全く無く、勿論サイレントマジョリティーという曲もできていない段階でした。欅坂46で最初に雑誌の表紙を飾ったのが佐藤詩織という、まだ誰がエースになるのか分からない段階でした。
そんな全く知名度のない欅坂46のアンダーのようなグループ、『けやき坂46』に小坂菜緒・賀喜遥香・森田ひかる・田村保乃・金村美玖・丹生明里・松田好花・河田陽菜等の錚々たる人材がオーディションに参加したのです。しかもその内、小坂菜緒・田村保乃・丹生明里・渡邉美穂・濱岸ひよりは長濱ねるに憧れて加入したのです。森田ひかる・賀喜遥香もそうかもしれませんが、長濱ねるがいなければこれだけ豪華な人材がオーディションに参加することも無かったでしょう。結果的に幻の『けやき坂46』が陽の目を見ることはありませんでしたが、一度は見てみたかった夢のアイドルグループです。長濱ねるの存在の大きさを実感する事実です。
長濱ねるが1年間の休業中の在籍と、復帰即の『セブンルール』レギュラーMC就任という事実はソニーミュージックと秋元康双方の力が無ければ不可能な話だったと思います。もしこの夢のアイドルグループが誕生していたらまだ長濱ねるがアイドルをやっている可能性もあるが、今のような女性タレントとしての活躍は難しいと思うから現状で良かったと思います。それでも可能なら1日だけでも長濱ねるがセンターに立ち、柿崎芽実や渡邉美穂もいる日向坂46を見たいという希望はあります。特例づくめの長濱ねるですからあり得ない話ではない。
※長濱ねるはまだまだ第一線のアイドルでも通用しますから、東京アイドルフェスティバルで特別企画で坂道メンバーと共演する可能性は十分あると思います。
【その他の情報】
1⃣ 欅坂/日向坂/櫻坂/乃木坂/カラバト/STU/AKB-G等スケジュール
11/11(金) 佐々木美玲のほっとひといき!放送(11時30分~)
11/12(土) 長濱ねるMCのBIBLIOTHECA THE WEEKEND LIBRARY放送(15時~)
11/12(土) 久保史緒里が楽しく遊ぶ!世界動画ニュースに出演(21時~)
11/12(土) 生田絵梨花MCのVenue放送(23時~)
11/13(日) 影山優佳レギュラー番組/FIFA-ワールドカップ64(0時25分~)
11/13(日) カラオケバトル/U-18歌うま甲子園放送(18時30分~)
11/13(日) 渡邉美穂が有吉ぃぃeeeee!カービィ回に出演(21時54分~)
11/13(日) 日曜日の初耳学/秋元康特番に齋藤飛鳥がゲスト出演(22時~)
11/14(月) 影山優佳がQさま3時間SP/90年代クイズに出演(19時~)
11/14(月) 齊藤京子MCのキョコロヒー放送(23時45分~)
11/15(火) 齋藤飛鳥MCのハマスカ放送部放送(0時15分~)
11/15(火) 長濱ねるがレギュラー出演中のセブンルール放送(23時~)
11/16(水) 金村美玖がロコだけが知っているに出演(19時57分~)
11/17(木) 佐々木久美・齊藤京子が歌のゴールデンヒットに出演(20時~)
11/17(木) 森田ひかるがANNゴールド/ポケモンSPに出演(22時~)
11/18(金) ねる・福原遥トークショーがぐるっと関西お昼前で放送(11時30分~)
11/18(金) 守屋茜主演の舞台FOCUS2022アップデート大阪公演開幕(~19日)
11/20(日) 富田鈴花が首都高presents 週末いっしょにドライブトーク出演(19時~)
11/22(火) 長濱ねるがレギュラー出演中のセブンルール放送(23時~)
11/24(木) 加藤史帆・高瀬愛奈がプレバト/水彩画・俳句回に出演(19時~)
11/29(火) 齋藤飛鳥MCのハマスカ放送部がEXシアター六本木でイベント開催
11/29(火) 長濱ねるがレギュラー出演中のセブンルール放送(23時~)
12/10(土) 白石麻衣が資生堂提供のトークイベントに出演(19時~)
※昨日は影山優佳が7月以来、2度目のくりぃむクイズ『ミラクル9』出演を果たしました。『東大王』で鍛えられたからか、はたまたクイズ番組に慣れてきたのかかなり爪痕を残せるようになってきました。カズレーザーとの一騎打ちでも勝てたし、才女を世間に知らしめるには十分な活躍だったと思います。マッチ棒のクイズで全く答えられなかったのは意外だったが、自分でハードルを上げる強気の姿勢は上田晋也に何度も弄られていました。アル・ゴア副大統領を答えられなかった場面でも「私はこの時まだ生まれていませんでした」という、言い訳じみた回答をしていました。余程プライドが高いのだろうが、番組的には時々ムキになるのは有難いかもしれません。
※それにしても直接対決で勝った王林の天然ボケは天性なのか凄かったです。影山優佳も結構ポカも多いからクイズ番組的には面白いでしょうし、何よりワイプの顔芸が秀逸です。若手女性タレントとしては王林も影山優佳も大きな存在感を見せていたと思います。その影山優佳は来週月曜日も『Qさま!』3時間SPの90年代クイズに初出演します。サッカー同様、クイズ番組全制覇に拍車がかかっていますが、恐らく各局スケジュールの取り合いなんでしょう。影山優佳の恐るべき武器はクイズ能力ばかりでなく、コミュニケーション能力の高さもあります。とにかく誰にでも臆することなく突撃できますから、4期生やメンバーの自宅訪問もバンバンやっているようです。