長濱ねるが積極的に制作に参加したカレンダーが3種類発売となり、現在絶賛予約受付中です。卓上カレンダー、壁掛けカレンダー、両方セットの3種類あって、卓上タイプは同棲2年目をイメージした彼女感満載のカレンダーで、壁掛けタイプは幻想的な世界観をテーマに 海岸沿いや、壮大な丘、スタジオで 撮影してきており、艶かしい長濱ねるが見られるそうです。更に明日1月28日までの予約特典として、抽選で「オンラインスペシャルトーク会」と「オンライン個別トーク会」も付いてきますので、気になる方はお早めに注文されることをお勧めします。
1⃣ モデルプレスの記事
長濱ねる(23)が個人として初となる公式カレンダー「長濱ねる 2022年 公式カレンダー」(卓上・壁掛け、4月始まり)を発売する。ファンに感謝を伝えるため、本人自らアイデア出しや監修に参加し、精一杯心を込めた。「喜んでくれるかな?喜んでくれるといいな」――取材中、何度もボソッと漏れる声には、期待と不安が入り混じる。初グッズ制作の気持ち、そして昨年から様々な仕事にチャレンジしはじめた理由について語った。
カレンダーは長濱が自ら制作に参加し、卓上タイプは「彼女との日常生活」、壁掛けタイプは「インテリアとしても飾れる幻想的な世界観」をテーマに、2日間にわたりさまざまなシチュエーションや衣装で撮影した。
「将来的に服作りなど自分でなにかをプロデュースするのは目標の一つなんです。それも見越してスタッフさんが体験させてくれました。初めての制作会議をはじめ、もの作りに必要な手順はわからないことばかりで、本当に難しくて大変でしたが、精一杯心を込めましたし、とても満足のいくカレンダーができたと思います」
カレンダー制作の話が持ち上がり、長濱はすぐにやりたいことをまとめた企画書を作成。テーマ、シチュエーション、写真イメージから、アートディレクター、フォトグラファーの候補まで、熱のこもったプレゼンにスタッフも舌を巻いたという。
「卓上タイプは、より生っぽい普段らしさをテーマに、一緒に暮らしているような日常を切り取ったものになっています。裏テーマは同棲2年目の社会人カップル。家や会社の机に置いて、しんどくなったり疲れたりしたときに、少しでも日々のパワーになっていただけたら。壁掛けタイプは、インテリアにもなるように私が大好きな世界観を詰め込んでいます。12ヶ月の中で1枚でもすごく好きな写真があったら嬉しいです」
特に苦労したのは「自分の好きに偏りすぎないこと」。自分が好きなものと、人が好きなものは違うかもしれない、ということを念頭に置き、ファン、ひいてはカレンダーを見る人が置き去りにならないように意識した。
「自分はこれが好き、だからわかる人だけついてきて、ということはしたくなかったです。やっぱり買ってくださる方が喜んでくれるものが1番。制作していく中で、自分はこれがいいと思いますけど、皆さんはどう思いますか?というやり取りはよくしていましたね。ほかにも、このシチュエーションはどうしましょうか? このカットもっと挑戦的にしてみますか?などクリエイターさんやスタッフさん全員で意見を交わしながら試行錯誤していく作業は本当に楽しくて刺激的でした」
長濱は、現在23歳。裏テーマ同棲2年目の社会人カップルは、今の自分の年齢や同世代っぽさを表現するにはどうしたら、というところから思考を巡らせ設定した。
「同世代の方々も同じように歳を重ねて、学生から社会人になっているのかなって。学生のときはずっと一緒にいたけど、今は仕事もあって一緒にいる時間が少なくなった。自分の趣味の時間もきちんとほしい。でもだからこそ一緒にいる時間が大切で楽しい。そんなことを考えながらシチュエーションを決めていきました。それが音楽を聴いているシーンだったり、お互い別々に買い物に行って家の前で待っていたり、仕事が終わって合流して外でご飯を食べたり、たまのオフの日は二人で一緒に公園に行ったり。ラブラブという雰囲気ではないけど、とても居心地がいいような、そんな同棲2年目の社会人カップル設定です」
制作意欲があるから初グッズの制作に携わった、という向きもあるが、なによりも大きかったのは「ずっと応援してくれるファンに喜んでもらいたかったから、感謝の気持ちを伝えたかったから」。予約特典にオンラインでの個別トーク会やスペシャルトーク会(※抽選)を含めたのも、長濱本人の発案からだった。
「このカレンダーは改めて活動を開始してからの、感謝の気持ちを表現するものだと思うんです。ずっとイベントなどもやっていないですし、直接感謝を伝える場がほしいなと思いました。少しでも皆さんの笑顔が見られたらいいですね。イベントが楽しみです」
2020年7月に「セブンルール」で新たに活動をスタートさせた長濱は、それから「ダ・ヴィンチ」のエッセイ連載や、「legato ~旅する音楽スタジオ~」でVJ、「POP OF THE WORLD」でMCを務めるなど精力的に活動の幅を広げている。さらに昨年は「TOKYO IDOL FESTIVAL 2021」でチェアマンも担当し、今年はドラマ「君と世界が終わる日に 特別編」(2月25日放送/日本テレビ系)で演技に挑戦することも明らかになった。
新たな領域へのチャレンジに加え、一気に仕事のペースを上げたように感じた、と率直な気持ちを伝えると、笑みを浮かべ、心境の変化についても明かした。
「今はもっと働きたい!いろんなことに挑戦したい!という気持ちが強いです。活動を改めてはじめたとき、最初は自分が好きなことを中心に少しずつやっていけたらと思っていたんですけど、いろいろお仕事をさせていただくと、新たな出会いや気づき、刺激があって、今の自分にとても必要なことだなと感じたんです。そんな風にこの1年で考え方が変わりました」
ただし、自分の軸は「ダ・ヴィンチ」のエッセイ連載、であることは揺るがない、という。大好きな本に関わる仕事はご褒美で、作家との対談や本の帯を書くことはもちろんご褒美だ。一方で活動を続ける中で「違うことに挑戦することで、好きなことに繋がる」と思うことも増えた。
「新たなフィールドで私のことを知ってもらえると、自分の言葉や文章がより届きやすくなって、文章を読んでもらえるきっかけになるのかなって。ただそうなって今は時間が足りなくて焦ってしまっているんですけど(苦笑い)。でもやれることは全部やりたいです」
「エッセイを書くとき、いろんな人のエッセイを読むと、やっぱり人生経験が豊富な人は人としての厚みがにじみ出ているというか、自分にはそれがないことを痛感するというか、悔しいなって思うことがたくさんありました。今はもうただの日記のようになっていて、本当はこの出来事があったからあの人に出会ったことを思い出したとか、そういう風に繋いでいきたいのに、そうできない自分が今は本当にもどかしい。自分の夢のためにも、たくさんのことに触れていきたいと思っています」 (modelpress編集部)
2⃣ 卓上カレンダー
「彼女との日常生活」をテーマにした完全撮り下ろし写真を使用した卓上カレンダーです。
【価格】
2,750円 (税込)
【仕様】
サイズ: A5横型、卓上リングタイプ
枚数:13枚 表紙+毎月カレンダー(2022年4月~2023年3月)
【特典】
特典付与は1月28日(金)予約注文までです。
① カレンダーのアザーカットを使用したグリーティングカード1枚。名刺サイズ・本人の手書き印刷メッセージ入り。「長濱ねる 2022年 壁掛けカレンダー」付属のカードと絵柄は異なります。
② 「オンラインスペシャルトーク会」への応募権利1口(本商品1つを購入=1口の応募完了となります)
【制作staff】
① Artdirection&Design 鳴尾仁希
② Photo 大辻隆広
③ Styling 伊藤信子
④ Hair&MakeUp 中山友恵
3⃣ 壁掛けカレンダー
インテリアとしても飾れる幻想的な世界観を表現した完全撮り下ろし写真の壁掛けカレンダーです。
【価格】
2,980円(税込)
【仕様】
サイズ:B2縦型、壁掛けタイプ
枚数:13枚 表紙+毎月カレンダー(2022年4月~2023年3月)
【特典】
特典付与は1月28日(金)予約注文までです。
① カレンダーのアザーカットを使用したグリーティングカード1枚。名刺サイズ・本人の手書き印刷メッセージ入り。「長濱ねる 2022年 卓上カレンダー」付属のカードと絵柄は異なります。
② 「オンラインスペシャルトーク会」への応募権利1口(本商品1つを購入=1口の応募完了となります)
【制作staff】
① Artdirection&Design 鳴尾仁希
② Photo 熊谷勇樹
③ Styling 伊藤信子
④ Hair&MakeUp 野口由佳(ROI)
4⃣ 卓上カレンダー+壁掛けカレンダー
卓上カレンダーと壁掛けカレンダーのセット商品です。
【価格】
5,720円 (税込)
【仕様】
上記の仕様に準じます。
【特典】
特典付与は1月28日(金)予約注文までです。
① 卓上カレンダーに付属する、カレンダーのアザーカットを使用したグリーティングカード1枚。
② 壁掛けカレンダーに付属する、カレンダーのアザーカットを使用したグリーティングカード1枚。
③ 「オンラインスペシャルトーク会」への応募権利2口(本商品1セットを購入=2口の応募完了となります)
④ 「オンライン個別トーク会」への応募権利1口(本商品1セットを購入=1口の応募完了となります)
5⃣ ご注文・お申し込み
詳しくは下のリンク先をご覧ください。
6⃣ 感想
モデルプレスの記事にある「このカレンダーは改めて活動を開始してからの、感謝の気持ちを表現するものだと思うんです。ずっとイベントなどもやっていないですし、直接感謝を伝える場がほしいなと思いました。少しでも皆さんの笑顔が見られたらいいですね。イベントが楽しみです」という言葉の中に長濱ねるの魅力の全てが詰まっていると思います。欅坂46を卒業する時も2019年7月30日に幕張メッセで卒業イベント「ありがとうをめいっぱい伝える日」をやってくれました。しかも全国の映画館でライブビューイングまでしてくれましたから、私も隣県の岡山県まで見に行きました。
「ありがとうをめいっぱい伝える日」も長濱ねる本人が手作りで考えて作ったイベントでしたから、どこまでファンを大切に考えられて実行できる人なんだろうと尊敬します。勿論それは運営やスタッフが長濱ねるを信頼しているからこそ可能な話なんだと思います。長濱ねるはもう現役アイドルではないが、ソロタレントになってもアイドル時代の気持ちを持ち続け、ファンを大切にするという気持ちを持続できるから周りも本気で一緒に夢を叶えようとしてくれるんだと思います。アイドル時代のファンに加えて卒業後のファンも大事に考える長濱ねるの快進撃はこれからも止まりそうにありません。
【その他の情報】
1⃣ 欅坂/日向坂/櫻坂/乃木坂/カラバト/STU/AKB-G等スケジュール
01/27(木) 高橋未来虹がSHOWROOM配信予定(19時~)
01/27(木) 生田絵梨花が櫻井・有吉THE夜会に出演(22時~)
01/28(金) 佐々木久美がラヴィットに出演(8時~)
01/29(土) 佐々木久美がネクプラ/解禁コネコネクラブに出演(0時30分~)
01/29(土) 長濱ねる・ハリー杉山MCのPOP OF THE WORLD生放送(6時~)
01/29(土) 西野七瀬がレギュラー出演中のライオンのグータッチ放送(9時55分~)
01/29(土) 渡邉美穂がしくじり先生SP授業に出演(13時30分~)
01/29(土) 長濱ねるがNHK手話シャワー/食べ物編パート3.4放送(22時50分~)
01/29(土) 影山優佳がFIFA22決勝ラウンドにゲスト出演(~30日)
01/30(日) 松田好花がせっかくグルメ2時間SPに出演(19時~)
01/30(日) 白石麻衣がかまいまちに出演(20時~)
01/30(日) 丹生明里が有吉いいeeeee!フォートナイト回に出演(22時~)
01/31(月) 高橋未来虹が沼にハマってきいてみたに出演(18時55分~)
01/31(月) 鈴木絢音が世界まる見え!テレビ特捜部に出演(20時~)
01/31(月) 堀未央奈がドクターホワイト3話に出演(22時~)
02/01(火) 長濱ねるが部員であるNHKウオカツ!鹿児島編が九州で放送(19時30分~)
02/01(火) 佐々木美玲が踊る!さんま御殿に出演(19時56分~)
02/01(火) 長濱ねるがレギュラー出演中のセブンルール放送(23時~)
02/01(火) 渡邉美穂が千鳥の相席食堂に出演(23時27分~)
02/03(木) 影山優佳・秋元真夏・賀喜遥香がTHE突破ファイルに出演(19時~)
02/03(木) 大園玲が秘密のケンミンSHOW極に出演(21時~)
02/05(土) 齊藤京子・高本彩花があるある土佐カンパニー2に出演(2時40分~)
02/05(土) 長濱ねる・ハリー杉山MCのPOP OF THE WORLD生放送(6時~)
02/05(土) 西野七瀬がレギュラー出演中のライオンのグータッチ放送(9時55分~)
02/05(土) 長濱ねるがNHK手話シャワー/食べ物編パート5.6放送(15時50分~)
02/06(日) 長濱ねるがNHK-Eテレ/ボクを食べないキミへに出演(16時40分~)
02/08(火) 佐々木久美が潜在能力テスト2時間SPにゲスト出演(19時~)
02/08(火) 長濱ねるがレギュラー出演中のセブンルール放送(23時~)
02/09(水) 武元唯衣がミラクル9に出演(20時~)
02/10(木) 新内眞衣が9日に国際フォーラムで卒業セレモニーを実施し、この日乃木坂卒業予定
02/11(金) NHK-FMで、今日は一日乃木坂46三昧9時間生放送(12時15分~)
02/12(土) 星野みなみが国際フォーラムで卒業セレモニー開催(18時~)
02/12(土) 西野七瀬がレギュラー出演中のライオンのグータッチ放送(9時55分~)
02/13(日) 長濱ねるがNHK-Eテレ/ボクを食べないキミへに出演(16時40分~)
02/15(火) 長濱ねるがレギュラー出演中のセブンルール放送(23時~)
02/16(水) 佐々木美玲が林修のニッポンドリル2時間SPに出演(19時~)
02/19(土) 西野七瀬がレギュラー出演中のライオンのグータッチ放送(9時55分~)
02/20(日) 佐々木久美がバナナマンMCの全国ボロいい宿に出演(15時30分~)
02/22(火) 長濱ねるがRay4月号通常版のカバーモデルとして表紙に登場
02/22(火) 長濱ねるがレギュラー出演中のセブンルール放送(23時~)
02/25(金) 長濱ねるが金曜ロードショー/君と世界が終わる日に出演(21時~)
02/26(土) 西野七瀬がレギュラー出演中のライオンのグータッチ放送(9時55分~)
02/26(土) 菅井友香出演のミュージカル/カーテンズ東京公演(~3月13日)
03/01(火) 河田陽菜の1st写真集思い出の順番(講談社)発売予定
03/01(火) 長濱ねるがレギュラー出演中のセブンルール放送(23時~)
03/05(土) 松田好花MCの日向坂高校放送部の公開収録回放送予定
03/18(金) 菅井友香出演のミュージカル/カーテンズ大阪公演(~3月22日)
03/26(土) 菅井友香出演のミュージカル/カーテンズ愛知公演(~3月27日)
03/26(土) 梅山恋和の卒業コンサートをロームシアター京都で開催
03/30(水) 日向坂46のひな誕祭in東京ドーム(~3月31日)
04/24(木) 光TVで渡邉美穂ヒロインのグッドモーニング、眠れる獅子が放送開始(20時~)
※長濱ねるが筑摩書房の『ちくまweb』で、「昨日、なに読んだ?」というリレー書評に参加していますので、ご紹介します。長濱ねるは75番目になるのだろうが、File75.「今も続く“好き”と出会った本」というタイトルで2つの作品を紹介しています。
紙の単行本、文庫本、デジタルのスマホ、タブレット、電子ブックリーダー…かたちは変われど、ひとはいつだって本を読む。気になるあのひとはどんな本を読んでいる?各界で活躍されている方たちが読みたてホヤホヤをそっと教えてくれるリレー書評。今回は、タレントの長濱ねるさんに、読書のよろこびを、今にまで続く“好き”を教えてくれた児童書の名作をご紹介いただきました。
私は図書館が好きです。物心ついた頃から家の近くに図書館がありました。小学生の頃引っ越した先でも、なぜだか近くに図書館がありました。あの頃の私にとって、本はどこか知らない場所へ連れて行ってくれる魔法の切符。毎日、司書の先生に「日が暮れたからそろそろ帰りなさい」と言われるまで、夢中でいろんな世界を冒険していました。
読書が好きになったきっかけは、ロアルド・ダール作の『マチルダは小さな大天才』。“マチルダは4歳と3カ月で村の図書館の本を全て読んでしまいました”という一文に感化され、小学1年生の私は入学初日に、図書館の本を読み尽くすという壮大な目標を掲げました。本棚の端にあった、ファーブル昆虫記、シートン動物記、そして偉人たちの伝記から、ちまちまと読み進め、6年間で主な児童書はほとんど読んだ気がします。挙げればキリがないですが、特に好きだった2つのシリーズを紹介させてください。
一つ目は、あんびるやすこさん作・絵『なんでも魔女商会』シリーズ(1~28巻、岩崎書店)。困っている動物たちをお裁縫魔女のシルクが、魔法を使わず裁縫でお助けをするという物語。この本はもう私のバイブルと言っても過言ではありません。シルクが服のリフォームをするために、スケッチブックにデザイン画を描くのですが、その挿絵がもうあまりに可愛くてですね、小学生の私をときめかせ、服に興味を持たせるには十分すぎるものでした。
その挿絵には、デッサンの横に本物の布切れが貼り付けられていて、毎度違う素材と柄の布切れに心が躍り、見たいような、見てしまったらもったいないような、いつも頁をめくるのを躊躇っていました。大人になっても、そのときに感じた“好き”という感覚は自分のルーツとして心に留まっていて、旅行先のロンドン V&Aミュージアムで、アンティークドレスのデザイン画本を手にしたとき、頁の端に布切れが並んで貼られているのを見て、なんでも魔女商会を大切に読み進めていたあの時の気持ちが、時を超えてリンクした気がしました。今も昔も好きなものが変わっていない。その繋がりにほっと安心したのを覚えています。
そしてもう一つ、くぼしまりおさん作『ブンダバー』シリーズ(佐竹美保・絵、全10巻、ポプラ社)。黒猫ブンダバーと古道具屋のおしじさん、そして町の人との物語です。ホルムという小さな港町が舞台で、私はそのホルムという架空の町に憧れ、大好きでした。自転車で海まで駆け降りる描写があったり、街の様々な人々と交流したり、私もその世界にワープしてブンダバーと一緒に暮らしているような、そんな感覚でした。ブンダバーを読んでいる時は特に、意識が本の中に完全に飛んでしまっていて、誰かに話しかけられるか、17時のチャイムにハッとし顔を上げた時の「あれ? ここどこだっけ……?」感がたまらなく癖になる心地よさでした。ああ、これぞ読書体験というような。世界中の知らない町に行ってみたい!という自分の根底にある漠然とした欲求はこの本との出会いからきていると確信しています。
ちなみに、この2つのシリーズは2年ほど前に“大人買い”をし、いつでも読めるよう近くに置いています。幼い頃に出会った児童書は、間違いなく今の自分を形成していて、本を開くと一瞬であの頃に連れて行ってくれる私の道標です。ふとした時に手に取り、いつかのときめきを確かめ、今日を生きる魔法のエッセンスを心に垂らしてもらう。そんなふうに向き合っています。あなたの大切な一冊は何ですか?
※私は長濱ねるが入り浸っていたという、どちらの図書館も行きました。「物心ついた頃から家の近くに図書館がありました」という新上五島町奈良尾にある『奈良尾図書館』は奈良尾境内にあり、国指定の天然記念物のあこう樹をくぐればそこは、室内も明るい、『奈良尾図書館』です。一方、「小学生の頃引っ越した先でも、なぜだか近くに図書館がありました」という、諫早市立『たらみ図書館』も行きましたが、コロナの時期だったので県外の私は入室できず、窓の外から眺めるだけでした。『たらみ図書館』も自宅の目と鼻の先にありますから、私は教師だった両親が3人の子供の為に引っ越し先を選んだのではないかと思っています。