新型コロナウィルスのワクチン接種が全国的に進んでいますが、ワクチン打ちたい派と打ちたくない派に分かれています。打つ打たないは個人の自由ですから、打ちたくない人は打たない方がいいと思います。打ちたい人の場合は基本的に個別と集団接種はファイザー、大規模と職域接種はモデルナと言われています。日本国内は殆どがこの2種類ですからどちらでもいい人はなるべく早く打ちたいのでしょう。この2種類のワクチンは従来とは全く違うやり方で作っていますから、心配な人もいるかと思います。そこで今日は従来の製造方法で作ったワクチンとどう違うのかを7月10日のNHK-ETV特集で放送していましたので纏めましたので、これから接種する方の参考にして貰えたらと思います。
1⃣ 主な新型コロナワクチン
2⃣ ワクチンの接種方法
3⃣ 基礎疾患のある方
基礎疾患のある方は、新型コロナウイルス感染による重症化や死亡のリスクが65歳以上の高齢者に次いで高いため、厚生労働省は優先的にワクチンを接種できる方針にしています。つまり高齢者や基礎疾患のある方は新型コロナウィルスに感染したら死亡リスクが高いので、多少のリスクはあるが打つことを勧めている訳です。よく言われる打たないで死ぬ確率よりも打って死ぬ確率の方が断然低いから打ちなさいと言っているのです。勿論これも強制ではありませんので打たなくてもいいが、家族にうつさないこととか重症化を防ぐという意味では打つことを国は推奨している訳です。
4⃣ アナフィラキシーショック
ワクチン接種後の副反応も発熱・倦怠感・頭痛等の軽い症状は免疫を活性化させるという主反応が起きていることの裏返しで、免疫の機能が働いて効果が出ていることの現れです。アメリカのCDCなどの論文によると、ファイザーのワクチンでアナフィラキシーが起きた頻度は100万回の接種につきおよそ4.7件で、このうちの76%が接種から15分以内に、89%が30分以内に起きていたということです。アナフィラキシーが起きた人の77%は以前にアレルギー反応が出た経験があったということです。
日本国内でアナフィラキシーが起きた頻度は100万回の接種につき約12件ですから少し高くなっています。このことから接種して30分程度は病院内の待合室等で待った方がいいし、もっと心配なら病院の近くの喫茶店等で時間を潰すのも一つの方法でしょう。その場合でも殆どが1時間以内に症状が出ますからアドレナリンやステロイド注射をすぐ打てば殆ど問題はありません。いづれにしても高齢者・基礎疾患のある方・肥満の方・アレルギーのある方以外はあまり心配する必要はないということです。
6⃣ mRNAワクチン
日本で主に接種されているワクチンはファイザー又はモデルナですが、どちらも有効性が94%以上と非常に高いメッセンジャーRNAワクチンと呼ばれるものです。一方のウイルスベクターワクチンの代表格アストラゼネカは有効性が70%台とやや低く、しかも血栓ができるので認可はしているが殆ど国内では使用されていません。代わりに日本に友好的な台湾・タイ・ベトナム・マレーシア・インドネシア・スリランカ等の国に無償で援助しています。カナダの研究者の発表によると、アストラゼネカのワクチンを接種した一部の人の血液で、主要な抗体が標的とする少数のアミノ酸が特定されたようです。ワクチン接種に関連付けられる血栓の原因を巡り、新たな手掛かりが示されているそうです。
7⃣ NHK-ETV特集(カタリン・カリコ×山中伸弥)
そうなると結局日本人が打つのはメッセンジャーRNAワクチンになる訳で、どんなワクチンなのかをNHKのETV特集で開発者自身が対談を申し込んだ山中伸弥博士に説明していました。開発者のカタリン・カリコ博士は1955年生まれのハンガリー人女性です。大学在学中からRNA研究に取り組み、主要研究はRNAの免疫原性を抑制するヌクオレシド修飾プロセスの発見で、RNA媒介免疫活性化が代表的研究であり、mRNA研究の臨床応用への道を開いた。国の奨学金で研究者生活を送っていたが、東西冷戦の影響で国の予算が大幅に削減され、地味なテーマのRNAの予算は打ち切られ、事実上失業したが、米国のテンプル大学から招請された。
つまりmRNAを研究して既に40年以上になる訳で、カタリン・カリコは執念の学者だと言えます。当時はすぐに消えてなくなるRNAは誰も注目することはなく、多くの研究者がDNAの研究に没頭しました。しかしカタリン・カリコは遺伝情報に組み込まれるDNAよりも、数分から数日といった時間の経過とともに分解されるmRNAの方に魅力を感じた訳です。またmRNAは人の遺伝情報に組みこまれるものではありません。身体の中で人の遺伝情報からmRNAがつくられる仕組みがありますが、情報の流れは一方通行で、逆にmRNAからはDNAはつくられません。しかしアメリカでもmRNAは軽視されて徐々に研究費が削減されたり降格されたりしたそうです。
それを救ったのが研究内容を間近で見ていた同僚で、自分達の研究費の一部をカタリン・カリコにまわしてやっと研究が続けられるような状態だったそうです。NIH(米国立衛生研究所)の考えは医薬品は最低でも2年間は安定して保存できる必要があり、保存中に劣化するようなものは医薬品として使えないという判断でした。渡米して10年経った頃mRNAを投与すると細胞が死滅するという困難にぶち当たっていました。その時tRNAを投与すると炎症が起きないということを発見しました。tRNAはたくさん化学修飾されているのですが、テンプル大学時代の恩師から化学修飾を学んでいたことが活き、化学修飾すると味方と判断されて炎症が起きないのです。
それでもカタリン・カリコの研究は注目されることがなかったのですが、一躍脚光を浴びるようになった出来事が2012年に山中伸弥がノーベル賞を受賞したiPS細胞だったのです。ハーバード大学の研究グループがmRNAの技術を応用するとiPS細胞が効率的に作れることを突き止めました。つまり山中伸弥とハーバード大学の研究者のお陰でカタリン・カリコはやっと陽の目を浴びることになった訳です。2013年ドイツのビオンテックからヘッドハントされ、それまでいたペンシルベニア大学を離れました。ビオンテックでカタリン・カリコはmRNAの技術を使ってガンワクチン等を次々と開発、ワクチン製造技術が完成した頃、丁度新型コロナが始まったのです。
ビオンテックは新型コロナウィルスの遺伝情報が公開されるとすぐにmRNAワクチンの開発に着手しました。更にファイザーと提携して大規模な治験を行い、1年足らずでワクチンの大量生産を開始しました。同じ頃、アメリカのベンチャー企業モデルナもカタリン・カリコが開発したmRNAの技術を使ってワクチンの開発に取り組んでおり、ファイザーとほぼ同じ頃生産を開始しました。カタリン・カリコは山中伸弥の研究にも大きな衝撃を受けたようです。哺乳類の細胞は分化できないというのが科学の常識でしたから、万能細胞であるiPS細胞を作った山中伸弥を尊敬していると言っていました。そんな山中伸弥も皮膚の細胞からES細胞を作るのは困難でした。
しかし、山中伸弥が講演会でこの話をした時に植物生物学者から「あなたは非常に困難だと言ったが、植物ならばとても簡単なことです」と言われたようです。それを聞いた山中伸弥は植物でできるのなら動物でもできると強く思えるようになったそうです。2人が同じように言っていた言葉が印象的で、常識を疑えという言葉でした。常識にとらわれていてはiPS細胞も新型コロナワクチンも生まれなかった訳です。特に女性ならではと思うのが、mRNAは不安定ですぐに消えるから人間の体に悪影響を与えないと考えたカタリン・カリコの信念の素晴らしさです。常識の範囲の中では誰でもやっている訳で、常識の外にこそ世界的な発見があるという話でした。
8⃣ 感想
最近の新型コロナウィルスの重症による入院や死亡を見ていると高齢者が大きく減っています。70代以上は勿論、60代も激減していますから効果があるのは明らかです。そういうことを知ったうえで、60代以上の高齢者・基礎疾患のある方・肥満の方・アレルギーのある方は医師とよく相談したうえでワクチン接種を検討されるといいでしょう。またファイザーもモデルナも12歳以上は誰でも接種できますが、特に10代は重症化リスクは殆ど無いので接種する意味はないと思います。20代と30代は肥満や基礎疾患のある方は少ないし、重症化するリスクも小さいから一部の方を除いてあまり慌てる必要はないでしょう。今、一番接種を急ぐべきは40~50代の人です。
現役バリバリですから自由に休めないし、知らぬ間にメタボや様々な基礎疾患が増える頃です。最近の新型コロナウィルスで入院している人の割合も20~50代だけ増えています。死者はこれから日々減るでしょうが、入院患者増加に関してはまだまだ安心できません。亡くなるのは圧倒的に60歳以上でしたからワクチン接種が今月中に2回終わることを考えるとあまり気にする必要はないでしょう。40才以下も一部の人以外は重症化しないですからあまり慌てる必要はありません。慌てるべきは40~50代で、特に変異株が怖いです。ただもう製造方法が確立したからインド株でも何でも1か月もあればワクチン製造可能だそうですから、そういう意味では安心です。
【その他の情報】
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※長濱ねるがTIF2代目チェアマンに就任して2日経ちましたが、さしねる対談は5.6万回再生されており、6年ぶりの10万回再生も達成できそうです。チャンネル登録者数も1.14万人が1.21万人に増えていますから2日で約7,000人登録者数が増えています。Twitterフォロワー数は5.5万人が5.6万人ですからまだ微々たる増加ですが着実に増えています。正確には56,111人ですから56,660人のハリー杉山まであと549人ですから今月中には抜けるでしょう。TIF2021の出演者第一弾が発表され、その前哨戦でもあるIDOL CONTENT EXPOにはSTU48瀬戸内PR部隊も出演します。フジテレビのTIF関連番組『この指と~まれ!』にはTIFチェアマン長濱ねるとアイドルサポーター土田晃之やナレーションで矢吹奈子も出演するようですから今から楽しみです。
※カタリン・カリコ博士は今年2月、ノーベル賞受賞者の多くが受賞しているアメリカのローゼンスティール賞を受賞しました。博士の娘さんはオリンピックで2大会連続金メダルを獲得しているのですが、これでやっと私は娘より有名になれそうですと笑っていました。今までは金メダリストのお母さんという評価だったそうですが、娘もRNAの会社に勤めていて最近は博士の娘さんということで有名になっているようです。もしかしたら東京オリンピックも3大会金メダルを狙って出場するかもしれません。今回の話でやっぱりアメリカという国は凄いなと思うし、すぐヘッドハンティングしたドイツも凄いなと思います。日本も負けてばかりはいられないなと思いました。カタリン・カリコ博士の言葉の中で、「私にとっては科学という呼吸をすることです」という言葉に一番感銘を受けました。