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夕暮れの昼寝

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『夕暮れの昼寝』は長濱ねるが今月からダ・ヴィンチ誌上で連載を開始したエッセーです。長濱ねるは長崎県上五島町奈良尾に住んでいた4、5才から奈良尾図書館で借りた『マチルダは小さな大天才』を読んで自分もマチルダのように図書館の本を全部読み尽くしたいと思ったそうですから、筋金入りの文学少女と言えるでしょう。そのお陰もあって諫早市喜々津中学2年の時には長崎県読書感想文コンクールで最優秀賞を受賞しましたし、中学3年間首席の座を譲らなかったという神童ぶりを発揮しています。

 

高校も県下随一の名門長崎西高校のアッパークラスに編入されたのですが、長崎を出たいという思いが募り欅坂46のオーディションを受け加入することになりました。欅坂46を卒業した今は通信制の大学に通いながら自分のやりたい仕事をセレクトして両立させています。セブンルールのレギュラーコメンテーターもそうですが、エッセーも本人がやりたかった仕事です。今日は何故長濱ねるにエッセーのオファーが来たのかということを中心に掘り下げて、今後の文筆活動等についての方向性や可能性を考えます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1⃣ なぜ長濱ねるにエッセーの仕事が来たのか?

 

 

本人がやりたくて書き溜めているくらいですからそれが一番の理由ですが、それだけでオファーが来るほど世の中甘くはありません。本人が過去にダ・ヴィンチ誌上で直木賞作家辻村深月と対談したことも大きな要因でしょうし、トラペジウムを連載していた乃木坂46高山一実の後釜という意味もあるでしょう。特にトラペジウムの読書感想文を乃木坂46では西野七瀬と齋藤飛鳥、欅坂46では長濱ねるが書いたということも大きいでしょう。勿論、所属事務所Seed&Flowerの関係でソニーミュージックや秋元康の力もあるでしょう。坂道グループでもし日向坂46の宮田愛萌にも読書感想文のオファーがあったとしたら強力なライバルだったかもしれません。何しろ彼女は携帯小説とはいえ、既に小説家デビューしています。でもセブンルールを含めて考えると若林正恭・西加奈子との深い関係性が見えてきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2⃣ ナナメの夕暮れ

 

 

これは若林正恭が2018年8月30日に発行したエッセー集で、高山一実よりもっと古い2010年から2018年にかけてダ・ヴィンチ誌上で途中中断しながらも連載し続けたエッセーの集大成とも言えるものです。実は長濱ねるは2009年から続くオードリーのオールナイトニッポンのリスナーを指すリトルツゥースでもあります。早い話が長濱ねるはオードリーのファンで、中でもナナメの夕暮れを絶賛していましたからオードリー若林のファンなのでしょう。長濱ねると共通の知人が直木賞作家の西加奈子なのですが、今回ナナメの夕暮れを買って分かりました。何と帯に西加奈子がコメントを寄せており、更に本文を読むとオードリー若林自身がお互いに悪口を言い合える異性だと書いていました。まだ全部は読んでいませんが、若林はかなりの拗らせ中年のようで、私も理解ができない部分が多そうです。

 

若林自身は自分が男子校だったから異性に対する無知や偏見があったようですが、あるスタッフから誘いを受けた飲み屋で西加奈子と出会ってお互いに言いたいことを言える異性に初めて会ったと喜んだようです。そんな西加奈子のことですから「あんたはセブンルールに興味があって本当にやりたい仕事なの?」とでも聞いたのではないかと思います。若林も結婚して自分の時間が少なくなっていますから仕事の取捨選択をしたと思いますが、恐らくセブンルールは自分から辞退したのでしょう。そうなってくると後釜に誰を持ってくるか考えることになりますが、西加奈子と長濱ねるは文通する間柄です。と言うのは2018年9月5日に発売されたQicckJapan139西加奈子特集で西加奈子と共に表紙を飾るような関係だったのです。この時西加奈子は長濱ねるに宛てた小説雨男をプレゼントしました。

 

それを読んだ長濱ねるは感激の涙を流し、自分の今置かれている境遇や心境をずばり見透かされていることに驚嘆していました。この時は西加奈子ファンである有名人が感想を寄稿する内容でしたので直接対談することは無かったのですが、長濱ねるが手紙をしたためて西加奈子も返事を書くという内容でした。この時に寄稿文を最初に書いたのが長濱ねるで、次が又吉直樹と西加奈子の対談、更に朝井リョウ・若林正恭・村田沙耶香・川島明・中村文則等の錚々たる面々です。ある意味若林正恭を救ったとも言える存在が西加奈子であり、西加奈子であれば飲んだ席で「セブンルールはねるちゃんに譲った方がいいんじゃない?」とでも言いそうです。若林正恭のセブンルールからの身の引き方が不自然で挨拶もなく去っていきましたから私の憶測も当たらずとも遠からずではないかと思います。

 

そう考える理由は西加奈子・若林正恭・長濱ねるの関係性だけでなく、タイトルの中にある『夕暮れ』という字が重なっていることもあります。長濱ねるは2018年6月8日、自身ががメインパーソナリティを務めていたラジオ番組こちら有楽町星空放送局で、オードリー若林正恭のエッセイ『社会人大学人見知り学部 卒業見込』を愛読していることを明かしています。この少し前の4月8日からひらがな推しがスタートしており、長濱ねる始祖のひらがなけやきの冠番組のMCにオードリーが担当することになって大喜びしています。そう考えると長濱ねると若林正恭も浅からぬ因縁があり、お互いに挨拶しあっているかもしれません。高山一実の後任として長濱ねるがダ・ヴィンチに登場したと思っていましたが、エッセー連載という意味では長濱ねるは寧ろ若林正恭の後釜だと考えるべきなのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3⃣ 澤本・権八のすぐに終わりますから

 

 

長濱ねるのダ・ヴィンチ連載は長濱ねる自身が過去にダ・ヴィンチに登場していたからという話と、西加奈子を介した若林正恭との関係にあるという話を書いてきました。そう考えるとセブンルールでも若林正恭の後釜に長濱ねるが選ばれたという説明がつきやすいと思います。ところが実はもう一つ考えられるルートがありまして、それが長濱ねるの故郷長崎ルートです。2018年9月20日と9月27日の2回、東京FMの『澤本・権八のすぐに終わりますから』に出演しているのです。澤本・権八とは澤本嘉光と権八成裕のことで共に電通の社員でありながら日本の一流CMプランナーでありクリエイティブディレクターです。澤本嘉光(54)は長濱ねると同じ長崎市の生まれで、東京大学を卒業後電通に入社し、ソフトバンクの白戸屋やトヨタ自動車のドラえもん編等のCMを手掛けた超一流のクリエイティブディレクターです。

 

当時は唐突にこのラジオ番組に長濱ねるが呼ばれて不思議に思っていたのですが、長崎市出身の澤本嘉光が長崎市観光大使兼欅坂46メンバーであった長濱ねるを出演させたのは当然かなと思います。その時に澤本嘉光は長濱ねるに「今後はどんな仕事をしたいのか?」と聞いています。その時に長濱ねるは「エッセーの仕事がしたいです」と答えているのだ。更に9月からセブンルールで長濱ねると共演している俳優青木崇高が妻優香とトヨタ自動車のCMに出演しているが、それまではダイハツタントのCMに出演していた。澤本嘉光はトヨタ・ソフトバンク以外にも家庭教師のトライ・資生堂・三井不動産・TOTO・KDDI・日本航空・全日空・角川書店・読売新聞・リクルート・日清食品・サントリー・ロッテ等多数のCMを手がけていますので、長濱ねるにも角川書店・ロッテ・日清どん兵衛等のCMが舞い込むかもしれません。

 

一方の権八成裕(47)も凄い人で神奈川出身で、慶応大学卒業後に電通に入社し、CMプランナー等をやっている。主なCMではサントリー・明治乳業・セガ・ファミリーマート・DNA等を手掛けているが、何と乃木坂46の『バレッタ』のMVも手掛けており、SMAPの作詞もしている。澤本嘉光はそれ以上で、乃木坂46の『気づいたら片想い』『今、話したい誰かがいる』『帰り道は遠回りしたくなる』等のMVを手掛けており、他にもT.M.Revolution・山本彩等のMVも手掛けている。作詞はCHEMISTRY・郷ひろみ・東方神起等にも提供している。もし澤本嘉光が秋元康と話し合ってセブンルールやダ・ヴィンチの仕事を長濱ねるに回したのだとしたら今後の長濱ねるの仕事はバラ色の日々になりそうだ。この話も十分ありそうだが今後また『澤本・権八のすぐに終わりますから』に呼ばれたらこの推測の信ぴょう性が高まりそうです。

 

 

 

 

 

 

※左から2人目が地元長崎の先輩澤本嘉光ですからこの雰囲気からしても長濱ねるを応援しようという気持ちは強いと思います。澤本嘉光が東大を卒業しながらこの映像を扱う業界に入ろうと思ったきっかけは原田知世主演の『時をかける少女』を見たからだそうです。澤本嘉光が54才で、原田知世が52才ですからドンピシャの憧れのアイドルだったと思います。長濱ねるも原田知世と2回歌番組で共演していますが、平手友梨奈と共に原田知世の脇を固めていました。その時話していたのが原田知世のお姉さんと長濱ねるのお母さんが友達で、長濱ねるも何度か家にお邪魔したと言っていました。愛され人間長濱ねるは様々な縁であらゆるルートでチャンスを貰える星の元に生まれてきたのでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

4⃣ ACTION

 

 

TBSラジオで放送中のACTIONの火曜パーソナリティは、クリープハイプの尾崎世界観です。長濱ねるは今年の7月7日からセブンルールのMCに就任し、芸能活動を再開しました。その時同じくセブンルールでMCを務めることになったのが尾崎世界観です。そんなこともあって9月8日放送のACTIONのゲストは長濱ねるでした。アシスタントの幸坂理加と共に尾崎世界観が長濱ねるの夕暮れの昼寝を読んだ感想を語っていますのでご紹介します。

 

 

尾崎:長濱さんは読書が好きなんですよね。子供のころからですか?

長濱:そうですね。図書館にあった児童書が大好きでした。

尾崎:ほかに好きなジャンルは?

長濱:ミステリーも読みやすくて好きでした。

尾崎:僕は児童書もミステリーもどっちも触れてこなくて。

今になって読んでおけばよかったと思うジャンルですね。どういうところが魅力ですか?

長濱:児童書は今読み返すと、実は大人っぽい内容だったりしますね。

幸坂:たとえばどんな本を読んでいたんですか?

長濱:『マチルダは小さな大天才』という本ですね。ロアルド・ダールというイギリスの児童文学作家が好きなんです。マチルダは5歳で図書館の本を読み切る天才なんですけど、それに憧れて私も図書館の本を読み切ろうと思ったりしてました。

尾崎:なるほど、本に影響を受けて本を読んでいたんですね。幸坂さんも読んだことあります?

幸坂:私も大好きです!大人にチクチクやられるんですけど、知恵を絞って対抗していくんです。

尾崎:『ホームアローン』的なことですね。僕は意地悪する大人側の視点で読んじゃいそうだな…(苦笑)


尾崎:長濱さんは『ダ・ヴィンチ』でエッセイの連載が始まりました。率直にどうですか?

長濱:めちゃくちゃ難しかったです。書き手ってすごいですよね。

尾崎:書くのと読むのとって全然違いますよね。いつから連載は決まったんですか?

長濱:7月とか8月とかですね。

尾崎:じゃあ決まってすぐ書き始めたんですね。

長濱:もともとエッセイはやってみたくて、ちょっと書き溜めたものがあって、それに今思っていることを付け加えました。

尾崎:見開き2ページありますが、何文字ぐらいですか?

長濱:3,000文字ぐらいですかね。
尾崎:かなり読み応えがありました。あと題字がすごくいいですね。すごく綺麗な字ですよね。そして文章も、この題字のような印象です。すごくキレがよくて、しっかり積み上げていく感じ。最初は親心を持つ感じで「頑張れ!」と思って読んでいたのですが、簡潔に言い切る文章なのが気持ちいいですよね。僕は言い訳っぽくダラダラと書いちゃうので、結局なにが言いたいのかよく分からないことが多くて。文章の書き方において意識したことはありますか?

 

長濱:エッセイは好きでよく読んでいたんですが、エッセイっていかに普通に書いているようでその中にテクニックが詰め込まれているかという視点があるじゃないですか?私は自分の文章が堅くて、遊び心がないと思っていて。でもほかの書き方ができるわけでもなかったので、一先ず書いてみました。もっと自分の心の声みたいなエッセイが書けるように、これから頑張っていきたいですね。

尾崎:でも最初からこれだけかっちり書けているから、あとは好きに崩すだけだと思います。僕は逆で、癖のない文章を書く練習を今してるんですよ。それは歌詞を書いていたので、短い言葉のなかで決着をつけなきゃいけなくて。だから引っ掛かりのある言葉をずっと探していて、その癖が抜けなかったんですよね。それ故に良くも悪くも違和感を残していたんですよ。それのせいで読みづらくなっていたので、長濱ねるさんの文体は憧れますね。

 

長濱:書きたいことを書こうとすると箇条書きっぽくなっちゃって。まとまりがないというか、メモっぽくなっちゃうんですよね。

尾崎:僕はそこが良いなと思いましたよ。それが詩のように見えることもあって。あんまりベタベタ自分の心のうちを書いても景色は濁るから、そこは簡潔に書かれていて良いなと思いました。あと長崎の自然って僕は知らない景色なので、その文章に頼るしかないなかで、道案内みたいな文章だなとも思いました。あとちょっとふざけている部分もあるんですよ。「ノンノン、ナンセンスなのである」とか(笑)これって作ってるのか、本来なのか分からなくて。

長濱:そっちが本来ですね。ボケたりツッコんだりするのが好きで(笑)でもなかなかそういう部分を出すところがなかったので、知ってほしいと思ったんですよね。ふざけるのは大好きですよ(笑)

尾崎:次の『セブンルール』の収録ではその部分を開けなきゃいけないですね(笑)

 

 

 

 

 

 

※尾崎世界観は長濱ねるの題字を見てまず驚いたそうだ。長濱ねるは田無神社に奉納した書「心」という漢字一文字で前年6万人だった参拝客を2倍の12万人にしたほどの書の達人でもあるから私たち凡人には眩しいばかりの才能だ。尾崎世界観は長濱ねるの能力の高さを知らなかっただろうから全てが驚愕レベルだったと思います。逆に長濱ねるは慎重かつ好奇心の塊だから尾崎世界観のことは知り尽くしており、ライブは参戦していたし本もしっかり読んでいました。だから対談で「尾崎世界観さんは何を考えているんだろう?」と思っていたと言っていました。尾崎世界観はその言葉にショックを受けつつも「実際に一緒に仕事をしてみると優しい人なんだなと安心した」と言われてまんざらでもない感じでした。

 

 

 

 

 

 

 

5⃣ 長濱ねるの読書論

 

 

人気アイドルグループ欅坂46のメンバーで、ソロ写真集『ここから』が累計19万部の大ヒットを記録するなど、目覚ましい活躍を見せている長濱ねるさん。そんな長濱さんにはグループ一の読書好きという一面がある。いま、もっとも注目を集める人気アイドルが語る読書論とは――。(聞き手:Voice編集部)

 

 

――先日、来年2月6日に放送されるドラマ『かんざらしに恋して』への出演を発表されました。これまでいくつかのテレビドラマを経験されていますが、女優としての活動にも関心があるのでしょうか。

 

長濱 お芝居にはとても興味がありますし、これからもっと勉強をして、チャレンジしていきたいと考えています。今回の本についてもそうですが、自分の興味・関心がお仕事につながるのはとても嬉しいです。

 

――同ドラマの舞台である長崎は長濱さんの故郷。今年からは長崎市観光大使も務めていますね。

 

長濱 私が育ったのは五島の小さな島で、その後に市内に移るなど上京するまでは長崎県で過ごしました。ドラマのタイトルにあるかんざらしは島原の名産品で、私も大好きなお菓子なんです。

 

――五島列島といえば、今年7月に一部の遺跡が「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」として世界文化遺産に登録されました。また、2年前には同地を舞台とする遠藤周作の代表作『沈黙』がハリウッドで映画化されたことでも話題となりました。

 

長濱 『沈黙』は、私がとても好きな小説の1つです。3年ほど前のことですが、大晦日に『沈黙』を読みふけっていたら、いつの間にか年が明けていたこともあるほどです。江戸時代にキリシタン弾圧から逃れるポルトガル人司祭のお話なので、新年早々暗い気分になってしまって……。私が育った島でも、よく遊んでいた岩場にポツンと十字架が立てられているなど、隠れキリシタンが生きていた証が残っていました。当時はあまり気に留めていなかったのですが、『沈黙』を読んだときにそうした記憶が自然と呼び起こされたんです。あらためて五島の史跡を訪ねて回り、歴史を学びたいと思いました。

 

――そんな愛着のある地元が世界遺産に登録されたことは、やはり感慨深いのではないですか?

 

長濱 はい! 長崎の方って、私を含めて本当に地元のことが好きなんですよ。長崎の魅力を一人でも多くの人に伝えたいという気持ちを、ほとんどの県民の方々がもっているのではないでしょうか。私が育った五島は、自然がとても綺麗で、砂浜から見渡す常夏の海とは異なり、山々と岩場が交じり合うノスタルジックな海岸が印象的です。お魚などの料理も美味しいですし、何よりもとても人が温かくて、誰でもすぐに迎え入れてくれる雰囲気があります。島を初めて訪ねてきた方でも、すぐに車に乗せて案内しちゃうイメージ(笑)。今回の世界遺産への登録をきっかけに一人でも多くの方が訪ねてくれれば私も嬉しいです。

 

――そのような自然豊かな島で育った長濱さんですが、小さいころから読書好きだったのでしょうか。

 

長濱 家の外で遊び回ることもありましたが、それよりも図書館で過ごす時間が圧倒的に多かったです。比率でいえば、図書館で本を読むのが9割、自然のなかで遊ぶのは1割くらい(笑)。4、5歳のときから図書館に通って、絵本や児童書を読んだり、紙芝居を借りたりしていました。引っ越して島を出てからも、自宅から徒歩1分ほどの場所に図書館があったので、放課後になると自然と足が向いていました。司書の先生とも仲良くなって、お薦めの本を教えてもらっていましたね。

 

――読書がアイドル活動や女優業などの仕事に繋がることはありますか。

 

長濱 お仕事のために本を読んでるっていう感覚はほとんどないですね。むしろ、お仕事のことを考えないようにする「心を休憩させるための時間」こそ、私にとっての読書なんです。本と向き合っているときは、欅坂のメンバーじゃない自分に戻れる。現実とは異なる別世界に導いてくれるのが、本の素敵なところではないかなって思います。

 

――長濱さんが好んで小説を読む理由がわかるような気がします。

 

長濱 でも近ごろは、これまで読まなかった自己啓発本にもチャレンジしようと考えています。先日も哲学関係の本を探していたとき、偶然に目に入って面白そうと感じた自己啓発本があったので買ってみました。まだ読めていないので、何の本かはお話しできないのですが。小説でも歴史物やSF物といったように、いままで手を付けてこなかったジャンルにトライしてみたいと思っています。仕事もプライベートも新しい世界を見てみたい、という気持ちが心のどこかにあるのかもしれません。

 

――最近に読んだ本で、印象に残ったものを教えてください。

 

長濱 西加奈子さんの『おまじない』が大好きで、何度も読み返しました。8つの物語で紡がれている短編集で、少女やファッションモデル、妊婦など、さまざまな境遇の女性が描かれているんです。いままでは一冊の本を何度も読むことは少なかったのですが、『おまじない』は「あの言葉にもう一度触れたい」と思い、自然と手に取っていました。

 

――では、長濱さんにとって「大切な一冊」を挙げるとすると、何の本でしょうか。

 

長濱 選ぶのが難しいですが、重松清さんの『エイジ』ですね。学生時代に1カ月間、アメリカにホームステイしたことがあるのですが、荷物になるので持っていく本は1冊だけにしたんです。それが『エイジ』でした。もともと気になっていた小説で、出発前に買ってカバンに詰め込んだのですが、ホームステイ先に到着する前に読み終えてしまって……(笑)。

 

――中学2年生の主人公が、同級生が連続通り魔事件を起こすという出来事を経て、さまざまな葛藤を抱きながらも成長していくストーリーですね。読み進めたいという欲が勝ってしまったのでしょう。

 

長濱 ただ、ホームステイ中にはやはり日本語が恋しくなるときもあって、そんなときは『エイジ』を繰り返し読んでいました。文字どおり、アメリカ滞在中の私を支えてくれた1冊なんです。読書好きの方ならば共感してもらえると思うのですが、読み進めていくうちにどうしても止まらない本ってありますよね。私にとっては、辻村深月さんの『オーダーメイド殺人クラブ』もそうです。『エイジ』と『オーダーメイド殺人クラブ』に共通するのは、両方とも主人公である学生が、大人に左右されずに自分の意志を貫く点。私は平凡な人間なので、彼らのように思い切った行動をとることはそう簡単にはできません。ですから読み進めていくと、私が経験できない世界を代わりに生きてくれている、という感覚になるんです。憧れに近い感情かもしれませんし、目が離せなくていつしか最後まで読み切っている。読書好きにとっては、たまらない時間ですよね。

 

――所属されている欅坂46は、激しいダンスパフォーマンスだけでなく、メッセージ性が強い歌詞も評判です。これまでの話から、長濱さんが「日本語」や「言葉」を大切にされている印象を受けましたが、歌詞についてはどう向き合っているのでしょうか。

 

長濱 言い方が難しいのですが、欅坂の歌詞は秋元先生がグループの現状や雰囲気、さらには問題をふまえて当て書きしてくださっているような感覚になる曲ばかりなんです。たとえば、「風に吹かれても」という曲では、「なぜ奇跡的なチャンスを見逃してしまうんだろう? 時が過ぎて振り返ったらため息ばかりさ」という歌詞があります。私はこの歌詞を見たときに、「自分たちはいろいろなチャンスをいただいているのだから、その一つひとつにちゃんと向き合わないといけない」とあらためて考えさせられました。また、その次のシングルである「ガラスを割れ!」の「俺たちはもう犬じゃない」という一節からは、私たちも結成四年目を迎えるので、自分たちを高めるためにしっかりと意見をぶつけ合わないといけないと気付かされました。

 

――自分たちが置かれている環境に応じて、秋元さんからのメッセージも変わってきているのですね。

 

長濱 その意味では、秋元先生が私たちを導いてくれる「手紙」に近いのかもしれませんし、私にとっては素直に歌いやすい歌詞です。アイドルというとキラキラした笑顔の多い曲をイメージされるかもしれませんが、欅坂の曲は「大人は信じてくれない」や「語るなら未来を…」というタイトルの曲もあるように、明るい曲ばかりではありません。私にとっては悲しい気持ちの方を勇気づけるというよりは、元気のない方に寄り添って、真横で話を聞いたり、共感したりするイメージなんです。そうして、一人でも多くの方に「悩んでいるのは自分だけじゃないんだな」と感じてもらうことで、元気を取り戻してほしいと思っています。

 

――欅坂46にとって、そして長濱さんにとってはそれだけ歌詞が大切なのですね。

 

長濱 欅坂のライブでは必ずスクリーンに歌詞が出ますし、ダンスの振付もTAKAHIRO先生が一つひとつの歌詞に沿って忠実につくってくださっています。私自身、アイドルであることに誇りを感じると同時に、歌詞を多くの方に届けるツールでもありたいと思っています。そんなお仕事をするうえで自分に活力を与えてくれるのが、私にとっての読書なんです。本と向き合うことによって「素の自分」を取り戻せますし、気持ちを切り替えることだってできる。そして、そんな本との出会いを与えてくれる素敵な場所が、本屋さんです。これからも一読者としていろいろな本から力を蓄えて、アイドルとして1人でも多くの方を元気づける活動をしていきたいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

6⃣ 文学少女長濱ねる

 

 

長濱ねるが文学少女であるということは過去にも沢山メディアに登場しましたから主に画像で再確認したいと思います。文学少女長濱ねるにとって現時点での過去最高のハイライトシーンは諫早市喜々津中学校二年の時に書いた読書感想文が最優秀賞を取ったことでしょう。皆さんは『レ・ミゼラブル』を読んだことがあるでしょうか?活字が苦手な私は勿論読んだことがありませんでしたが、コロナ禍で巣籠状態だった私は映像で見ました。しかしながら何が言いたいのかよく分からなかったのですが、長濱ねるの感想文を読んでなるほどと理解できました。と同時にその読解力の凄さというか、中学校2年生でここまで物語の本質を見抜き、分かり易く解説していることに改めて驚愕しました。

 

尾崎世界観も『夕暮れの昼寝』を読んでその簡潔な文章がまるで積木を積み重ねるように丁寧で分かり易いと尊敬の眼差しで語っていました。アイドルが書いた文章ごときで心が動く訳がないと高を括っていた私が、長濱ねるの1st写真集『ここから』のあとがきを読んでからすぐに長崎五島列島に旅したのが2年前でした。そして今また『夕暮れの昼寝』を読んで紹介されている銭湯が分かれば行こうと思っている私がいます。長濱ねるのエッセーには嘘偽りがなく、恐らく書きたくない部分も曝け出しているから信じてみようと思える。私は長濱ねるの軌跡という記事を書いているが何故書けるかと言うと長濱ねるは嘘をつかないし、殆ど隠し事なく世に晒すから自信を持って軌跡を書るのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

7⃣ 10代女優人気ランキング

 

 

RANK1が2020年ブレイク必至という10代女優を37位までランキングしていました。面白いのは見た目が若々しい20代前半の女優も入れていると言うことで、長濱ねるも31位に入っていました。この中で気になるタレントをランキング順に抜き出してみました。

 

 

① 広瀬すず(22) 

② 橋本環奈(21)

④ 永野芽郁(20)

⑤ 平祐奈(21)

⑧ 浜辺美波(20)

⑩ 葵わかな(22)

⑬ 上白石萌音(22)

⑱ 清原果茄耶(18) 

㉓ 上白石萌歌(20)

㉚ 平手友梨奈(19)

㉛ 長濱ねる(22)

 

 

 

 

 

※こうしてみると10代と言いながら22才までは若手と言ってもそう問題はなさそうです。長濱ねるは約1年間芸能界から距離を置いていましたから大きく出遅れていますが、2年前は広瀬すず・橋本環奈等と共に奇跡の世代と言われていました。朝ドラに一回でも出れば一気にトップランナーになる可能性もあるマルチタレントです。特に他を寄せ付けない文筆家としての才能を開花させれば伝説のタレントになることもそう難しくはなさそうです。

 

 

 

 

 

 

 

8⃣ 長濱ねる当面の目標

 

 

長濱ねるは学業との二股とはいえ芸能界に復帰したのですから人気の面でも同世代のトップランナーに伍して戦わなければなりません。そこで個人的に目標となるライバルについて考えてみたいと思います。比較しやすいようにアイドル・女優等の中から22歳以下の同年代のタレントパワーランキングのパワースコアランキングで比較してみました。

 

 

2020年度若手女優タレントパワーランキング

 

  タレント名      パワースコア

① 広瀬すず(22)      37.2

② 橋本環奈(21)      35.5

③ 浜辺美波(20)      27.3

④ 上白石萌音(22)     21.2

⑤ 齋藤飛鳥(22)      17.0

⑥ 平手友梨奈(19)     16.6

⑦ 清原果茄耶(18)     16.4

⑧ 長濱ねる(22)        9.2

⓪ 上白石萌歌(20)           不明

 

 

 

 

 

 

9⃣ 感想

 

 

長濱ねるは学業との両立で大変そうだが、それは別に長濱ねるだけに限ったことではない。例えば上白石萌音は明治大学、妹の上白石萌歌は明治学院大学に在籍している。長濱ねると上白石姉妹は同年代のライバルであるだけでなく多くの共通点があります。特に姉の上白石萌音は同じ1998年生まれで、出身も同じ九州の才媛だ。実際は長濱ねるの一級上が上白石萌音で、一級下が上白石萌歌という近しい関係だ。身長は上白石萌音は152cmと小柄だが、妹の上白石萌歌は意外と高く161cmあり、長濱ねるは間の159cmだ。もっと凄い共通点が長濱ねるの両親は教員で姉も教員という教育一家ですが、上白石姉妹の父親も社会の先生で母親も元音楽教師です。文武両道ではないが、文芸両道の長濱ねると上白石姉妹の今後の活躍に期待したいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【その他の情報】

 

 

1⃣ 日向坂&欅坂&乃木坂&STU&カラバト&AKB等スケジュール

 

 

 9/15(火) 高山一実と澤部が田舎で1000万プレイヤー第二弾に出演(19時~)

 9/15(火) 長濱ねるがレギュラー出演中のセブンルール放送(23時~)

 9/16(水) 松田里奈がくりぃむクイズミラクル9に出演(20時~)

 9/17(木) どうぶつピース!!SPに佐々木美玲・高本彩花・小坂菜緒ら8人出演(18時25分~)

 9/18(金) 渡邉美穂がやりすぎ都市伝説2020秋SPに出演(18時59分~)

 9/19(土) 菅井友香が池上彰のニュースそうだったのか!!に出演(20時~)

 9/20(日) バナナマンのせっかくグルメ!!に日向坂46が出演(20時~)

 9/20(日) 有吉いいeeeee!に丹生明里・影山優佳が出演(22時~)

 9/20(日) 佐々木久美が林先生の初耳学に出演(20時15分~)

 9/20(日) ワールドドキドキビデオに丹生明里・佐々木美玲・金村美玖が出演(22時30分~)

 9/21(月) TBSCDTVライブライブ4時間SPに日向坂46が出演(19時~)

 9/22(火) 長濱ねるがレギュラー出演中のセブンルール放送(23時~)

 9/23(水) 日向坂46が1stアルバムひなたざか発売

 9/25(金) 齋藤飛鳥主演の映画/映像研には手を出すな公開

 9/27(日) 有吉いいeeeee!に丹生明里・影山優佳が出演(22時~)

 9/29(火) 長濱ねるがレギュラー出演中のセブンルール放送(23時~)

10/04(日) BS12かえるのピクルスに金村美玖・渡邉美穂・丹生明里が出演(21時55分~)

10/05(月) 欅坂46がベストアルバム発売 

10/06(火) 長濱ねるがレギュラー出演中のセブンルール放送(23時~)

10/12(月) 欅坂46THE LAST LIVEin国立代々木競技場第一体育館2days

10/13(火) 長濱ねるがレギュラー出演中のセブンルール放送(23時~)

10/28(水) 白石麻衣が乃木坂46卒業コンサートを無観客配信で開催

11/13(金) 小林由依出演の映画/さくら公開

12/06(日) 日向坂46がひなくり2020in東京ドーム2daysを開催(~7日)

01/22(金) 平手友梨奈出演の映画/さんかく窓の外側は夜公開

 

 

 

 

 

※明後日はセブンルールが放送されますが、長濱ねると文芸についての深い話をした今後の尾崎世界観の振りが楽しみです。長濱ねるも徐々に場慣れしてきていますし、恐らくエッセー連載開始後初の収録でしょうから素の遊び心満点の長濱ねるが期待できそうです。元々ファッションにそれ程関心の無かった私ですが、セブンルールを見るようになって長濱ねるのファッションが一番気になるようになりました。レ・ミゼラブルの読書感想文でも驚かされた私ですが、トラペジウムの感想文ではもうそれ自体が作品のような感想文になっていてただただ感嘆しかありませんでした。新型コロナと文学少女長濱ねるによって文学青年ならぬ文学爺になりつつある今日この頃の私です。


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